鹿沼ボーイズ、11年ぶり全国大会出場決めた エース青木、5回1安打零封と圧巻投球…春季全国大会予選
スポーツ報知 / 2024年11月27日 7時30分
◆第55回日本少年野球春季全国大会・栃木県支部予選 ▽決勝 鹿沼ボーイズ5―0大田原ボーイズ(11月17日・栃木県総合運動公園C球場)
来年開催の第55回春季全国大会(3月26~31日・大田スタジアムほか)の支部予選が各地で行われた。栃木県支部は鹿沼ボーイズが完封で大田原ボーイズを退け2014年以来、11年ぶり4度目の出場を決めた。
※ ※ ※
11年ぶりの全国への扉をこじ開けた鹿沼ナインがマウンドに集まり、喜びを爆発させた。
初戦で佐野、準決勝で上三川と全国大会出場チームを撃破した自信を胸に戦った。初回1死一塁で3番・田谷がエンドラン。がら空きの三遊間に運び二、三塁とすると、4番・小林蒼が「真っすぐをフルスイングすることだけ考えていた」と三塁強襲の先制2点打。先発した最速121キロのエース左腕・青木は5回まで毎回の8三振を奪い、1安打零封。捕手・島田が三盗を2度刺すなど、盤石な試合運びで頂点に駆け上がった。
先輩へ届ける白星だった。青木は6月の選手権予選の初戦・小山戦で救援登板しサヨナラ打を浴びた。島田もマスクをかぶっていた。先輩の夏を終わらせ悔しがる左腕に3年生は「頑張れ」と励ましてくれた。青木は独学でチェンジアップを磨き「中指と薬指に力を入れて投げたらしっくりきた」。習得した宝刀で8Kのうち7個の空振り三振を奪った。
就任4年目の吉高神(きこうじん)一之監督(51)は喜ぶナインの姿に涙し、何度も目頭をぬぐった。「指導が正しいのか自問自答していた。苦しかった」と本音を吐露した。それでも田谷主将は「監督、コーチのお陰で成長できた。感謝しかない」。チーム一丸で来春の大舞台に挑む。
【鹿沼ボーイズ・登録メンバー】※は主将
▽2年生 ※田谷茉久、福田真翔、阿久津希、設楽拓生、寺内太志、島田琉希、小林蒼空、鈴木凌斗、天下谷瑠衣斗、青木倖士朗、石川晟央、星勝太郎
▽1年生 斎藤龍斗、小林勇璃、川田悠雅、田中涼也、吉沢隼一、松島伶桜、出原蒼大、君島壮祐、矢古宇芳弥、小田勇侍、齋藤優羽雅、角田駿斗、根本一絆
【表彰選手】
最優秀選手賞 青木倖士朗(鹿沼)
優秀選手賞 平慧悟(大田原)
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