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箱根駅伝で初優勝と3冠を目指す国学院大の平林清澄主将「チャレンジャーとして戦います」

スポーツ報知 / 2024年11月27日 16時21分

箱根駅伝に初優勝に向けて改めて意気込みを明かした国学院大チーム(左から前田康弘監督、平林清澄、上原琉翔、野中恒亨、後村光星)

 学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(10月14日)と第2戦の全日本大学駅伝(11月3日)で快勝し、第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)で初優勝と史上6校目の3冠を目指す国学院大の前田康弘監督(46)とエースで主将の平林清澄(4年)ら選手4人が27日、東京・渋谷区神宮前のアディダスブランドセンターで行われた「ADIZERO EKIDEN COLLECTION(アディゼロ・エキデン・コレクション)発表会」に出席した。

 今、大学駅伝界で最も勢いのあるチームだ。その国学院大を率いる主将の平林は2月の大阪マラソンで初マラソン日本最高&日本学生新記録の2時間6分18秒の好記録で優勝。10月の出雲駅伝では最終6区で駒大のエース篠原倖太朗(4年)、青学大のエース太田蒼生(4年)とのアンカー対決を制した。全日本大学駅伝ではエース区間の7区で青学大の太田と同タイムの熱戦を演じて、大学駅伝連勝に貢献した。最終戦の箱根駅伝では3冠がかかるが「一戦一勝。チャレンジャーとして戦います」と、きっぱり話した。

 11月の全日本大学駅伝8区で青学大の塩出翔太(3年)を逆転し、優勝のゴールテープを切った上原琉翔(3年)は「普段から平林さんに勝つつもりで練習をしています。平林さんが10人いれば箱根駅伝に勝てるわけなので」と意欲的に話した。沖縄出身の上原は「沖縄大作戦で臨みます。沖縄では箱根駅伝がテレビ放送されていないので、沖縄でも注目されるように頑張ります」と笑顔も見せた。

 後村光星(2年)は前回の箱根駅伝で山下りの6区で区間10位。箱根駅伝初制覇に向けてのキーマンだ。「2年生の勢いを見てほしい」と言葉に力を込めた。野中恒亨(2年)は出雲駅伝4区、全日本大学駅伝5区で連続区間賞を獲得し、今季絶好調。「僕が一番、勢いあります!」と明るく話した。

 28日から沖縄で合宿を行う。前田監督は「前回は12月に入り、インフルエンザでチームが崩れた。今回はここまで故障者、体調不良者がいません。これからはコンディションが一番、大事になります」と表情を引き締めて話した。その上で「今季のチームは明るくて我慢強い。箱根駅伝では国学院大らしく全員駅伝で臨みます。今年のスローガンは『歴史を変える挑戦』。第101回箱根駅伝で歴史を変えたい」と箱根路初制覇へ強い意気込みを示した。

 今季の学生3大駅伝は出雲駅伝、全日本大学駅伝のいずれも国学院大が快勝し、駒大が2位、青学大が3位だった。最終戦の箱根駅伝も「3強」を中心に激しい優勝争いが繰り広げられそうだ。

 ◇国学院大 1922年創部。98年にスポーツ強化部会制度創設によって硬式野球部、柔道部とともに本格的な強化を開始。箱根駅伝には2001年初出場。最高成績は20年の総合3位。19年の出雲で学生3大駅伝初優勝。24年に2度目の優勝。全日本大学駅伝は24年に初優勝。練習拠点は川崎市と横浜市。タスキの色は赤紫に黒の縁取り。男子長距離部員は選手60人、学生スタッフ14人。主なOBはマラソン日本歴代9位の土方英和(旭化成)、同48位の浦野雄平(富士通)ら。

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