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J1札幌 MF宮沢裕樹がWメモリアル試合で奇跡の残留に導く…12月1日・アウェー・広島戦

スポーツ報知 / 2024年11月28日 6時30分

明るい表情でボールを追う札幌MF宮沢(左、カメラ・砂田 秀人)

 北海道コンサドーレ札幌MF宮沢裕樹(35)が“Wメモリアル試合”を白星で飾り、逆転でJ1残留を成し遂げる。札幌は27日、アウェー・広島戦(12月1日)に向けて宮の沢で調整。フルメニューを消化した宮沢はJ1通算249試合出場と、節目まであと1としている。残留圏の17位・柏とは勝ち点6差と勝利が必須の状況。さらに最終節のホーム・柏戦(同8日)にも出場すれば、J1&J2通算500試合に到達する。フィールド最年長選手が2戦連続でピッチに立って勝ちをつかみ、最高の結末を飾りにいく。

 自身の記録達成より、宮沢が何よりも勝利を欲した。残留へ、負けが許されない広島戦に出場すれば、J1通算250試合に到達する。それでも「自分の記録はそこまで意識していない。状況が状況なので、記録よりどれだけ貢献できるか。そこだけです」。勝ち点3のみを念頭に置いた。

 08年のプロ入りから札幌一筋。加入した1年目はJ1も同年に降格。12年に昇格も再び1年でJ2行きと、2度の憂き目を見た。戦った期間はJ1が10年、J2で7年。一度落ちたら復帰への道が簡単でないことは、誰よりも分かっている。だからこそ可能性がある限り、前だけを向く。「自分たちがやってきたことと、応援してくれる人たちの声援を信じて。あとはピッチで出し切るだけ」。残り2戦、悔いのないように戦う。

 27日の紅白戦は控え組に入ったように、今季は19試合に出場し、先発は10戦。「ここ2年間は途中出場が多いので」と立場を理解しつつ、その中ですべきことは最大限、意識してきた。「短い時間でも、試合状況を見ながら役割を果たすことが、チームの助けになればと考えてきた。残り試合も、いつも通りにやろうと」。重ねてきた経験を踏まえ、勝ちに導く働きを見せていく。

 2連勝しても生き残れる保証はない。崖っぷちの戦いにも「深く考えすぎても良くない。難しい状況だがチーム一丸となってアグレッシブにポジティブにやること。最終戦につながるように勝つしかないんだから」と過度な気負いはない。残り2戦とも出場すればJリーグ通算500試合出場となる。大台達成を笑顔で果たすべく、まずは広島戦勝利へ宮沢が最善を尽くす。

(砂田 秀人)

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