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日本Sフェザー級5位・神足茂利が再起戦 ジムメート・中谷潤人らから刺激受けながら「もう負けはいらない」

スポーツ報知 / 2024年11月28日 15時8分

前日計量をクリアした神足茂利(左)と浜田力

◆プロボクシング ▽スーパーフェザー級(58・9キロ以下)8回戦 神足茂利―浜田力(29日、東京・後楽園ホール)

 スーパーフェザー級のノンタイトル8回戦でメインイベントに登場する日本同級5位・神足(こうたり)茂利(M・T)が28日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、リミットの58・9キロで一発クリアした。対戦相手の浜田力(DANGAN)は規定体重から200グラム軽い58・7キロでパスした。

 戦績は28歳の神足が6勝(5KO)2敗1分け、28歳の浜田が9勝(6KO)2敗。

 計量後、取材に応じた神足は「減量はすごく、うまくいきました。時間をかけて体重を落としていったので、6日前でもガッツリご飯を食べられました」と順調な調整ぶりに手応えを感じている。今年4月、1階級上のライト級(61・2キロ以下)8回戦で、2020年度全日本同級新人王・浦川大将(帝拳)に6回TKO負け。「前回負けてから7か月、いろんなことを考えて、自分と向き合ってきた。負けから学ぶことは多い。でも、もう負けはいりません」と再起へ前を向いた。9月初旬に渡米。3週間以上にわたって海外の強豪選手とのスパーリングを中心とした練習で腕を磨いた。1歳下のジムメート、WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・中谷潤人も指導を受ける岡辺大介トレーナーのもと、米国や中南米選手、世界ランカーなど様々なタイプの選手とグラブを合わせた。映像を撮って、自身がどのタイミングでパンチをもらったか、自分のタイミングはどうだったのかと徹底的に追求したという。帰国後も実戦練習を重ね、今回は最多160ラウンドを消化した。「いろいろなことを学びました。勝った負けたのスパーはやらなくていい。自分自身を高めることにフォーカスしてきました」

 アマチュア50勝23敗で、日大出身。同期にはWBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王者の村田昴(帝拳)、20年全日本フライ級新人王・宝珠山晃(三迫)ら各ジムのホープが名を連ねている。「(日大の)後輩の松本流星(帝拳)も日本(ミニマム級)王者になって、周りには刺激をもらう人ばかり。でも、一番(刺激を受けるの)は中谷君。一緒に練習して、自分を律していてもまだまだだと思う」と謙虚だが、「いつまでも彼らの背中を見ているだけではダメ」と自らを鼓舞した。

 対戦相手の浜田は本多ジム所属でスーパーバンタム級時代の2017年に東日本新人王準V。4年ぶりの試合となった角海老宝石ジム時代の23年8月には20年の全日本フェザー級新人王・平野和憲(KG大和)に判定勝ちを収めた実績がある。「パワフルなイメージで、しっかり打ち込んでくる。でも、そういう相手ともスパーをしてきた。どんなボクシングにも対応できるよう練習してきた。やることはやった。あとは当日、相手と向き合って、自分のボクシングをするだけ」と神足。24年を勝利で締めて、来年にタイトル奪取を目指す青写真だ。

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