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J1磐田 FWジャーメイン良がチーム救う20発目に意欲…残留は2連勝が最低条件…30日・FC東京戦

スポーツ報知 / 2024年11月30日 7時29分

自身初のシーズン20発目に挑む磐田・ジャーメイン(右=カメラ・武藤 瑞基)

 J1で18位のジュビロ磐田は30日、今季ホーム最終戦でFC東京と対戦(ヤマハ、午後2時)する。引き分け以下で通算4度目の降格が決定する大一番。チームでは、2009年の前田遼一以来となるJ1でのシーズン20ゴールに王手をかけているFWジャーメイン良(29)が、チームを救う一撃に意欲を見せた。頼れるエースが4試合ぶりの白星を呼び、残留に望みをつなぐ。

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 希望の光を消滅させるわけにはいかない。残り2試合で、磐田が残留するためには2連勝が最低条件。無得点=降格となってしまう。ジャーメインは「自分が得点を取れば勝てるという思いでやってきたし、それはここからも変わらない。役割を全うして、勝ち点3をもたらせれば」と血をたぎらせた。

 17年にプロ入りし、昨季J2での31試合9得点が自己最多だった男が、いよいよレジェンドたちに肩を並べる可能性が出てきた。磐田でJ1のシーズン20発は過去にスキラッチ、中山雅史、高原直泰らそうそうたる顔ぶれが記録。今回ジャーメインが達成すれば、09年の前田以来となる。前節の横浜M戦で2得点しており、「今年は継続して自分の形ができている」。偉大なストライカーの系譜に名を連ねる自信は十分にある。

 チームは3連敗と苦戦し、この間の失点は10。ともに3得点した直近2試合は、先制しながら徐々に押し込まれ、相手の圧力に耐えきれず失点するケースが続いている。「もう少し高い位置で守備も攻撃もプレーしたい」と修正ポイントは理解している。

 磐田市では市民にフラッグへの寄せ書きを募る「緊急応援キャンペーン」を展開し、チームは29日にチケットの完売を発表した。注目度が高まるなか、引き分け以下なら1年でのJ2逆戻りが確定する。勝っても、新潟(対G大阪)が引き分け以上かつ柏(対神戸)が勝利なら18位以下が決まってしまう。「(G大阪と神戸の)2チームを信じて、目の前のゲームを取ればチャンスはある」。エースのゴールが“奇跡”への呼び水となる。

(武藤 瑞基)

 〇…J1残留へ崖っ縁に追い込まれた横内昭展監督は、「サポーターのために魂を込めて戦いたい」と語気を強めた。30日の磐田は勝利が必須条件で、試合中は同時刻に行われる他会場を把握する必要はない。「どこも気にしなくていいのは、ゲームに集中できる」とうなずいた。試合当日は57歳の誕生日と重なる。指揮官は「一番記憶に残る誕生日にしたい」と予告した。

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