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金谷と平田 賞金王争いはグリーン上で明暗…パット巧者が上位残った…牧野裕氏の見解

スポーツ報知 / 2024年12月2日 5時20分

16番、連続バーディーを奪いガッツポーズの金谷拓実(カメラ・今成 良輔)

◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 最終日(1日、東京よみうりCC=7002ヤード、パー70)

 前週まで賞金ランク2位で、4位から出た金谷拓実(26)=Yogibo=が1イーグル、4バーディー、3ボギーの67で回り、通算9アンダーの3位で終え、賞金ランク首位だった平田憲聖(24)=エレコム=を逆転して初の賞金王に輝いた。

 * * * * *

 最終日はピン位置が非常に厳しく、ビッグスコアを出すのが難しい展開となった。18番に代表されるように急傾斜のかかるホールが多かった。パットの上手な選手が上位に残った印象だ。

 逆転優勝したノリスは欧州ツアーでの優勝経験もあり、安定した試合運びが光った。勝因は長尺パターだ。3番で4メートルのバーディーパットを沈めるなど、今大会平均パットは1位だった。

 賞金王争いもグリーン上で明暗が分かれた。平田は3番までに2つ伸ばしたが、5番の3パットボギーが痛かった。計32パットでスコアを伸ばせず。一方の金谷は3度目の賞金王争いで1打1打に気迫がこもっていた。16番で4メートル、17番で10メートルを沈めて伸ばし、得意のパターで賞金王をたぐり寄せた。

 今季は2勝だが出場19戦でトップ10入りが11度。体も年々大きくなりショットの安定感も増し、総合力の高さが賞金王への原動力となった。来年は星野陸也や中島らと欧州で活躍し、目標の米ツアーへとはばたいてほしい。ぜひ松山英樹らと4大メジャーで優勝争いを演じて、日本のゴルフ界を盛り上げてもらいたい。

(プロゴルファー・牧野裕)

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