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6人で賞金王争い 3世代から優勝者 実力者増え大混戦 松山背中追い若手続々海外挑戦…男子ゴルフ今季総括

スポーツ報知 / 2024年12月2日 5時30分

賞金王を争った平田憲聖(右)の祝福を受ける金谷拓実(カメラ・今西 淳)

◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 最終日(1日、東京よみうりCC=7002ヤード、パー70)

 前週まで賞金ランク2位で、4位から出た金谷拓実(26)=Yogibo=が1イーグル、4バーディー、3ボギーの67で回り、通算9アンダーの3位で終え、賞金ランク首位だった平田憲聖(24)=エレコム=を逆転して初の賞金王に輝いた。

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 ツアー史上最多の6人による最終戦での賞金王争いが、シーズンの最後を盛り上げた。渦中の一人だった石川遼(33)が、開幕前に言った。

 「6人でこういう争いをするっていうことは、すごく珍しいことだし、いいこと。それだけクオリティーが高く年間を通してプレーしている選手が増えてきている。今の日本の男子ゴルフを物語っていると思う」

 賞金王に輝いた金谷は、今季の平均ストロークも69・735で堂々の1位。出場19試合中トップ10入りは、2度の優勝を含む11回と5割超えをマークした。9月に約4600万円まで開いた平田との差を詰めた終盤の大まくりは見事だった。

 今季4勝の平田は全24戦に出場し、予選落ちゼロ。10試合以上戦った選手ではただ一人と、抜群の安定感を誇った。そんな2人が大会初日に出遅れながら(金谷17位、平田19位)、2日目に伸ばして上位に顔を出した。木下稜介(33)は週末に連日の66をマークし、5位に入った。

 今季の優勝者は20代が8人で、30代が5人、40代が3人。毎年のように“3世代”から優勝者が誕生するのも、男子ツアーの面白さだ。「打球を目で追えないねえ」「音が違うねえ」。会場で聞いた声に男子ゴルフの魅力が詰まっている。

 松山英樹(32)の背中を追うように、昨季賞金王の中島は今季から欧州に主戦場を移し、1勝を挙げた。来季米ツアーは松山、久常涼(22)、星野陸也(28)、大西魁斗(26)の4選手がすでに資格を持つ。海外で日本勢が優勝争いをする未来を、楽しみに待つ。(高木 恵)

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