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立命大9年ぶり甲子園ボウル進出 QB竹田剛は2タッチダウン 17年センバツ準V右腕の兄・祐と同じ聖地へ

スポーツ報知 / 2024年12月2日 5時0分

早大ディフェンスをランで突破する立命大QB竹田剛(中央)(カメラ・森口登生)

◆全日本大学アメリカンフットボール選手権▽準決勝 立命大52―27早大(1日、大阪・ヤンマースタジアム長居)

 準決勝1試合が行われ、立命大(関西1位)が早大(関東2位)から7タッチダウン(TD)を奪って52―27と大勝し、決勝・甲子園ボウルへ9年ぶり10度目の出場を決めた。QB竹田剛(3年)=大産大付=は2TDで貢献。17年センバツ準V投手で、プロ野球・DeNAから今秋ドラフト会議で1位指名された兄・祐(25)=三菱重工West=と同じく、聖地を踏む。学生日本一を決める甲子園ボウルは15日午後1時5分から立命大と法大(関東1位)が争う。

 立命大はQB竹田が試合を支配した。15点リードの第2クオーター(Q)14分21秒、「スペースが空いていて、いけると思った」と37ヤードを独走しTD。第3Qにも自らのランでゴールラインを越えた司令塔。早大を圧倒して甲子園行きの切符を得て「(TDは)今季初めて。喜び方を忘れていた」と笑顔で振り返った。

 試合前には「おにぎりが喉を通らないほど緊張した」と明かしたエースQBが、大胆なプレーで導いた9年ぶりの聖地。この日も観戦に訪れていた祐は、履正社(大阪)のエース右腕として17年センバツ準V。当時アルプス席から観戦していたという剛は「僕も甲子園ボーイになれてよかった。(法大に)勝って、いいところを見せたい」と競技こそ違うが、兄と同じ舞台に立てることを喜んだ。

 試合前日の11月30日。甲子園ボウル6連覇中だった最大のライバル・関学大(関西2位)が法大に敗れ、敗退した。立命大は関西学生1部リーグ戦では24―14で関学大に勝利したが、竹田は「いろいろなプレーを隠しながらだったと思う」と甲子園での再戦、連破を心待ちにしていたが、かなわず。「まさか負けるとは。負けちゃったんや…って」と心が落ち着かなかった。だが、試合前に山崎主将から「目の前のプレーだけやれ」と言葉をかけられ、冷静さを取り戻し、平常心で戦い抜いた。

 いざ、15年以来、9年ぶり学生日本一へ。「日本一になるイメージはたくさんしてきた。うまい人がたくさんいるので、ちゃんとボールを届けられれば絶対大丈夫」と味方を信じる竹田。兄も届かなかった聖地の頂点へ、仲間とともに駆け上がる。(森口 登生)

 〇…主将のRB山崎大央(だいち、4年)=大産大付=が甲子園切符を得て男泣きした。先制を含む2TDを奪うと、“弟分”のRB蓑部雄望(たけみ、2年)=佼成学園=も2TD。主将は「スタンドが満員で本当にたくさんの方々に応援されていると感じて…」と万感の思いを言葉にした。02、03年度ライスボウル連覇時の主将で、就任1年目の高橋健太郎監督(43)も「彼が一番、甲子園に恋い焦がれていた。山崎大央は日本一にふさわしい」と信頼を寄せ、聖地に乗り込む。

 〇…早大は立命大に大敗し、法大との大会史上初の関東勢同士の甲子園ボウルは実現しなかった。エースQBとして2TDにつながるパスを送った八木義仁(4年)=早大学院=は「できれば関東対決を実現させたかった」と涙。1934年の創部から90周年の節目に頂点には届かず「後輩たちに頑張ってほしい」と初の学生日本一の夢を託した。

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