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ボクシング全日本選手権で国府姉妹が史上初の姉妹同時V 28年ロス五輪へ「一緒に行きたい」

スポーツ報知 / 2024年12月2日 8時47分

姉妹で優勝した(左から)国府紗鈴依、縞鈴

◆ボクシング ▽全日本選手権 最終日(1日、東京・ひがしんアリーナ)

 男女各階級の決勝が行われ、女子バンタム級で国府縞鈴(こりん、19)が頂点に立ち、昨年のフライ級に続いて2階級を制した。ライト級は姉・紗鈴依(さりい、20)=ともに日体大=が初優勝し、大会史上初の姉妹同時Vを達成した。

 28年ロサンゼルス五輪を目指す期待の国府姉妹が、大会初の快挙を成し遂げた。先に決勝を戦ったのは妹・縞鈴。2度のスタンディングダウンを奪って3回1分54秒RSC(レフェリーストップコンテスト)勝ちし、優勝インタビューで「絶対勝って」とエール。手を振って応えた姉・紗鈴依も1回2分49秒RSCで快勝し「全国大会で初めて2人で優勝できてうれしい」と声を弾ませた。

 ともに中学まで空手に取り組み、高校でボクシングに転向すると、フジテレビ系「ミライ☆モンスター」で特集されるなど頭角を現した。昨年に史上2人目の高校生女王に輝いた妹は、1学年上の姉を追って今春に日体大へ進学。大会前に憧れの東京五輪女王・入江聖奈さんとの練習機会にも恵まれ「左のジャブの距離とタイミングが勉強になった」と刺激を得た。

 姉は1日6~7食の努力で4キロ増量し、妹と階級をずらしてライト級で日本一。ロス五輪へ「一緒に行きたい」と目を輝かせた。(林 直史)

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