「日本でやる最後のシーズン」ヤクルト・村上宗隆、来オフメジャー挑戦へ置き土産の「優勝 日本一」を誓う

契約更改を終え、目標を記した色紙を手にする村上（カメラ・岡野　将大）

　現状維持６億円　ヤクルト・村上宗隆内野手（２４）が２日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の６億円でサイン。改めて来オフのメジャー挑戦を明言した。

　交渉を終えた村上はすっきりした表情で「（来年が）日本でやる最後のシーズンになると思います」と宣言した。かねてメジャーでのプレーを望んでいる村上に対し、球団側は２５年シーズン終了後にポスティングシステムを利用して移籍することを容認済み。年俸が制限されるＭＬＢの「２５歳ルール」が引き下げられれば、最短で今オフのメジャー入りもあったが、かなわなかった。「メジャーリーグに挑戦するのは球団の方と話をして決めてくださったことなので、あと１年ヤクルトでプレーをすることになりました」と、日本でのプレーが最後になる可能性が高い３年契約最終年の来季へ気持ちを高めた。

　今季は３３本塁打、８６打点で２冠に輝いたがチームは２年連続の５位。「チームの成績も含めて胸を張れる数字ではなかった」と表情を厳しくした。色紙にしたためたのは「優勝　日本一」の文字。個人の目標はあえて掲げず「僕が活躍すれば優勝できる。最後、笑顔で背中を押してもらえるような成績を残したい」と宣言。リーグＶ、日本一を置き土産にして、堂々と海を渡る。（秋本　正己）