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米大リーグ、終盤に主力打者起用OKの「ゴールデン・アットバット」の仰天ルール導入を協議

スポーツ報知 / 2024年12月3日 7時10分

 米大リーグ(MLB)が”黄金打席”新ルールの導入を検討へ―。MLBが、1試合に1度だけ、打順に関係なく最強打者を打席に送ることを可能とする新ルール「ゴールデン・アットバット」制の導入を、協議していることがわかった。

 米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が2日(日本時間3日)付けで伝えた。記事によると、マンフレッド・コミッショナーが、スポーツ・ビジネス・ジャーナルのベテラン記者ジョン・オウランド氏のポッドキャストに出演した際に、オーナー会議で同制度について話題が出たことを明かしている。

 まだ、協議の初期段階ではあるが、

 〈1〉両軍が、イニングに関係なく、満塁機などのチャンスに1試合につき1度だけ「ゴールデン・アットバット」の権利を使う。

 〈2〉7回以降に限る。

 〈3〉9回以降に負けているか、同点のチームだけが使う

 など、複数の意見が出た模様。チームの最強打者を、1試合に1度だけ、最高の場面で「ジョーカー」のように起用できる仰天ルールだ。

 同記事を執筆したジェイソン・スターク記者は、2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝で大谷翔平とマイク・トラウトが対戦したような、スター選手のマッチアップが実現することは、ファンにとってエキサイトかもしれないと理解を示した上で、伏兵がシンデレラボーイとなるのも野球の醍醐味とし、中立の立場で、新ルールの長所・短所を解説。マーリンズのデービッド・サムソン元社長が、自身のポッドキャストで「実は10年前からその話題はあった」とした上で「私には、野球を冒涜しているようにみえる」と批判したことを伝えた。

 同記事は、数人の現役主軸選手の意見も紹介。ブルワーズのイエリチ外野手は「エキシビションゲームなら、エンターテイメントの価値を高める意味で、クールなことかもしれない。我々は少しずつルール改正を加え、試合をエキサイティングなものにしてきたから、いろんな意見をオープンに捉え、フィットすれば、採用されるし、そうじゃなければ、淘汰される」と分析。

 ツインズのコレア内野手は「救援投手のストレスは相当なものになるし、故障者が増える」と予想。

 ドジャースのフリーマン内野手は「ショーヘイ(大谷)が20回打席に立つなら、当然観たいし、チームにも有利だけど、私はオールドスクール派。野球の純正主義者だから、ノーだ」と反対。「じゃあ、6回まで普通にプレーして、残り3イニングはホームランダービーで決めれば」と、皮肉交じりに答えている。

 

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