羽生結弦さん「壁の先には壁」挑み続けた20代 連覇の平昌、プライド注いだ北京 30歳カウントダウン
スポーツ報知 / 2024年12月4日 6時0分
プロスケーターの羽生結弦さんが、7日に30歳の誕生日を迎える。カウントダウン連載の第2回は、2018年平昌五輪で男子66年ぶりの連覇を達成するなど、記録にも記憶にも残る競技者時代の20代を振り返る。
20歳を迎えた羽生結弦の進化は続いた。記録にも記憶にも残るアスリートとして、歴史に名を刻んでいった。3連覇を達成した2014年の全日本選手権後に、こう口にした。「壁を乗り越えたけれど、その先には壁が見えた。壁の先には壁しかなかった」。高みを目指し続ける勇者にしか見えない景色の中で、20代を生きることになる。
15年NHK杯で、フィギュアスケートを新時代へ導いた。ショートプログラム(SP)で自身の世界最高得点を更新すると、史上初となるフリー200点、合計300点超えを記録。2週後のGPファイナル(バルセロナ)で再びトリプル世界新をマークした。「世界最高得点という評価はうれしいし大事だけど、それ以上にどれだけ自分の演技を極められるかが大事」と絶対王者は言った。
重圧を力に変えることができる選手は、強い。18年平昌五輪。逆境を乗り越え、男子66年ぶりの連覇を成し遂げた。前年11月、NHK杯の開幕前日の練習で転倒し「右足関節外側靱帯(じんたい)損傷」の診断を受けた。ロシア杯以来4か月ぶりのぶっつけ本番が、五輪の大舞台。SPで完璧な演技を見せ、歯を食いしばるようにフリーを滑り抜いた。「スケートをやめなきゃいけなかったらどうしようと思った。それだけスケートにかけ、いろいろなものを捨てた」。そう言い切れるだけの情熱をささげてきた。
3度目の五輪となった22年北京大会のフリー「天と地と」で、クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑んだ。前日の公式練習で痛めた右足首で跳びにいった。「挑戦しきった、自分のプライドを詰め込んだ五輪だった」。点数では測れない領域に達した選手が、新たなステージに進むことは必然だった。22年7月19日。都内のホテルでプロ転向を表明した。「より強くなりたいと思って決断した。プロのアスリートとしてスポーツであるフィギュアスケートを大事にしながら、羽生結弦の理想を求めて頑張っていきたい」。プロとして、羽生は今、新たな道を切り開いている。
(高木 恵)=敬称略=
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
羽生結弦さん 4歳で出会いともに生きたスケート 19歳で五輪王者に 30歳カウントダウン
スポーツ報知 / 2024年12月3日 6時0分
-
《300万円を荒稼ぎした女性も》転売ヤーの“次なる標的”に選ばれた「羽生結弦グッズ」の悲劇
文春オンライン / 2024年12月2日 11時0分
-
池江璃花子、羽生結弦を語る「ルックスとジャンプの感じが“氷の精”」
マイナビニュース / 2024年11月30日 6時0分
-
競泳・池江璃花子が選んだスゴい日本代表は?「パッと思いついたのは"氷の精"」
日テレNEWS NNN / 2024年11月30日 6時0分
-
【フィギュア】〝りくりゅう〟は浅田真央、羽生結弦に続く〝次なる主役〟「引っ張る存在になる」
東スポWEB / 2024年11月10日 5時4分
ランキング
-
1フィギュアスケート・浅田真央が初告白! ソチ五輪・涙のフリー演技の裏にはある曲がありました
日テレNEWS NNN / 2024年12月4日 19時44分
-
2パリ五輪金・北口榛花が2年連続で受賞 ! 落合晃&久保凛、高校生コンビが新人賞【陸上アスレティックス・アワード】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月4日 15時25分
-
3“メジャー宣言”の村上は「次の日本野球の怪物」 早くも米熱視線「パワーはクレイジー」
Full-Count / 2024年12月4日 19時53分
-
4北口榛花「エネルギーが持たなくて耐えられない」 強靱な体の作り方を告白!意外な下半身の鍛え方とは?
スポニチアネックス / 2024年12月4日 20時56分
-
5ドジャース・ロバーツ監督 「WS制覇しましたが…」約束のポルシェ進展なし
スポニチアネックス / 2024年12月5日 2時32分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください