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“無課金おじさん”ディケチさんが来日「ロス五輪を区切りとして選手生活を」サイン、射撃ポーズと神対応

スポーツ報知 / 2024年12月3日 21時37分

来日したユスフ・ディケチ。銃のポーズをとる(カメラ・小林 泰斗)

 今夏のパリ五輪の射撃混合エアピストルに特別な装備を着けずに出場して銀メダルを獲得し、「無課金おじさん」として世界的に話題となったトルコのユスフ・ディケチさんが3日、羽田空港着の航空機で来日した。到着早々、約50人が集ったファンの元に駆け寄り、笑顔でサインをする“神対応”ぶり。2021年東京五輪に出場して以来の来日となり「またきょうだい国の日本に来られて感謝している」と笑顔。報道陣のリクエストに応え、クリスマスツリーの前で射撃のポーズも披露した。

 51歳のディケチは、パリ五輪でTシャツを着ただけのシンプルな姿で出場した。日本では、オンラインゲームで装備に課金しないことに例えて「無課金おじさん」との愛称が定着し、大きな話題となった。この日も紺色のジャケットにチノパンといった落ち着いた装い。「いろんな装備をつけるのは、私のスタイルではない。メガネがあれば十分だというスタイルです」とかけていたメガネに手で触れて、うなずいた。

 五輪メダリストとなり、世界から大きな注目を集める。だが、環境の変化を冷静に受け止めており「私は自分の道を歩んでいるがもちろん、少しの変化はある。ただ、私が望んでいるのは、射撃が皆さんにとって少しでも関心のあるスポーツになることを願っています」と真っすぐな目で話した。今後についても言及し、「(28年)ロサンゼルス五輪を区切りとして選手生活を続けたい」と約4年後を見据えた。

 前回来日した3年前の東京五輪は、コロナ禍の無観客開催で行動も制限された。「今回は交流ができること、日本の街を見ることができるのをうれしく思う」と声を弾ませた。日本ライフル射撃協会によると、日本とトルコが外交関係樹立100周年の節目を迎えることなどから招へいされ、8日まで日本に滞在する予定。滞在中に栃木県で強化指定選手への特別講習会を開くほか、日本とトルコの親善大会にも出場する見通しだ。

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