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吉川尚輝が巨人愛の3年契約 来季FA権取得見込みも「ジャイアンツでプレーすることは変わりない」

スポーツ報知 / 2024年12月5日 5時0分

大幅アップの複数年契約でサインした吉川。サンタクロース姿で喜びを表した(カメラ・相川 和寛)

 巨人の吉川尚輝内野手(29)が4日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億1000万円増の年俸2億円(金額は推定)でサインした。順調に行けば来季中に国内フリーエージェント(FA)権の取得が見込まれる中、新たに3年契約を結び、チームへの愛着を示した。来季は全試合出場、ゴールデン・グラブ賞、打率3割を球団の二塁手としては初めて同一シーズンで達成し、“巨人史上最強セカンド”としてリーグ連覇、日本一を成し遂げる。

 充実した表情を浮かべながら、吉川は新たな使命感を抱いていた。不動の二塁手としてリーグ優勝に貢献し、倍増を超える1億1000万円アップの2億円でサイン。一気に大台へ到達した喜びをかみしめつつ、冷静に言葉を紡いだ。

 「野球選手として、億もらうことは目標でもあったので、すごくいい評価をしていただいたと思う。それに伴って責任や、もっとやらなきゃいけないという自覚があります」

 “巨人愛”を示す契約だった。早ければ来季中に国内FA権の取得が見込まれる状況で、新たに3年契約を結んだ。球団からの大幅増と複数年契約の打診は生え抜きの看板選手への誠意と期待の表れ。まさに相思相愛だった。

 「来年順調にいけば(国内FA権を)取得できましたけど、どっちにしろジャイアンツでプレーすることは変わりないと思いますし、複数年(契約)を提示してもらったので良かったです」

 巨人でプレーし続けることを「変わりない」とサラリと話す様子に、愛着がにじんだ。今季は圧倒的な守備範囲で何度もチームを救い、バットでも打率2割8分7厘、5本塁打、46打点。初のベストナインにも輝き、「リーグ優勝できたことが良かったです」と実感を込めた。昇給分は「税金が大変だと思うのでためます」と自らのご褒美には使わず、「お世話になったので兄貴2人に何かしてあげたい。家のリフォームとか」と思い描いた。

 立場を固め、視線はさらに上を向く。今季初めてゴールデン・グラブ賞と全試合出場を達成。悲願の勲章をつかみ取ったことで、向上心はより強くなっている。「来年以降も143試合出てゴールデン・グラブ賞もずっと目指したい」。打撃面では規定打席到達シーズンではキャリアハイの打率2割8分7厘だったが、「まだまだだめな部分がある」と、初の3割を見据える。全試合出場、ゴールデン・グラブ賞、打率3割の3項目を同一シーズンで達成した巨人の二塁手は過去にいない。球界でも立浪和義(中日)らわずか5人だけだ。全てのハードルを超えれば、“G史上最強二塁手”の称号が近づいてくる。

 CS最終ステージは左ろっ骨を痛めて欠場し、チームも敗退。日本一はかなわず、悔しさを味わった。「完治した」と患部の不安はなくなり、来季へ準備を進めている。「リーグを連覇して、日本一になりたいという思いが一番強いです」。来季、いや、その先もずっと。巨人史上最強の二塁手となって、グラウンドに立ち続ける。(宮内 孝太)

 ◆暖冬更改、野手では大トリ 野手の大トリで吉川が契約を更改し、プエルトリコでのウィンターリーグに参加中の西舘と又木、海外FA権を行使しメジャー挑戦を目指している菅野の3人を除く全選手が終えた。4年ぶりのリーグ優勝を果たし、岡本が5億4000万円、戸郷が3億円でともに1億2000万円増となるなど暖冬更改。年俸1億円超は2人に加え、坂本、丸、吉川、大城卓、高梨の計7選手となった。

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