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焼津から世界へ…スポーツクライミングのユースアジア選手権U18銅メダリスト・伊藤未唄…夢は五輪出場

スポーツ報知 / 2024年12月5日 7時0分

難しい関門をスイスイ登る伊藤(カメラ・塩沢 武士)

 スポーツクライミングで日の丸を背負い、アジアの大会で活躍した焼津市生まれの女子高生がいる。静岡西高1年の伊藤未唄(みう、16)は、ユース日本代表として11月にインドで行われたユースアジア選手権U18(ユースA)のボルダーに出場し、銅メダルを獲得した。将来は五輪や世界選手権でメダル奪取を夢見る16歳が、さらなる飛躍を目指す。

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 焼津市生まれの16歳が、生まれて初めての海外で表彰台に上った。初の日本代表の大会で伊藤が銅メダルの快挙だ。「出発前は緊張していたけど、メダルを首に下げたら、日の丸選手としての実感が湧きました」と、充実感に浸った。

 女子高生ながら握力60キロを誇る。予選を4位で通過すると決勝は1人抜いて3位に食い込んだ。ただ、国内では何度も対決し、勝った経験もある石黒紗彩(東京都山岳連盟)に優勝をさらわれただけに「うれしさもあるけど、そこはちょっと悔しい」と、負けず嫌いな一面ものぞかせた。

 兄、弟の3人きょうだい。小さい頃から木登りが大好きな少女だった。小3時に地元のクライミングジムでボルダーに出会った。「前々から興味があって親戚のおじさんに連れていってもらった。初めてやった時からめちゃくちゃ楽しかった」。すぐにのめり込んだ。週5回の練習を積み重ね、着々と実力を付けていった。

 ボルダー選手“あるある”で、指先でホールドを強くつかむため指紋がうすくなるという。「空港では指紋反応が作動せず、止められた。スマホの指紋認証もなかなか反応しないので、顔認証に頼ってます」と、笑う。高校では陸上部の短距離に所属。週3、4回練習に参加し、「体幹トレはボルダーにも役だってます」と、効果を明かす。

 先月30日に東京で開催されたジャパンツアー第4戦で、帰国後初の公式戦に出場した。シニア選手も参戦する中、16位だった。次戦は20日から埼玉で行われる全国高校選抜スポーツクライミング選手権大会に先輩の永嶋美智華(静岡西3年)と出場。今回はボルダーではなく「苦手」なリードで争う大会だ。「美智華さんに迷惑をかけないように頑張りたい。(目標は)団体は入賞。個人は楽しんでやります」。将来は五輪出場を夢見るアジアユースの銅メダリストが国内の大会でも暴れ回る。

(塩沢 武士)

  ◆伊藤 未唄(いとう・みう)2008年6月4日、焼津市生まれ。16歳。小3でボルダーを始めた。焼津豊田中から静岡西高に進学。好きな食べ物は母が作るミートパスタとハンバーグ。好きな芸能人は村上虹郎。164センチ。家族は両親と兄、弟。

 ◆ボルダー スポーツクライミングの種目名で他にリード、スピードがある。日本協会は昨年4月に「ボルダリング」から、国際連盟が使用する現在の呼称に変更。ただ、一般的には「ボルダリング」も浸透。

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