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「拾ってもらった恩を返せるように」高橋優貴がミキハウス本社で入団会見 桜井俊貴と元Gドラ1戦士が2枚看板

スポーツ報知 / 2024年12月6日 5時0分

ポーズを決める高橋優貴(カメラ・義村 治子) 

 2018年にドラフト1位で巨人に入団し、今秋に戦力外通告を受けた高橋優貴投手(27)が5日、大阪・八尾市内のミキハウス本社で硬式野球部への入団会見に臨んだ。通告から2か月、新天地を決めた左腕は「これまで1番を目指してやってきたので、その思いは変わらない。この会社に拾ってもらった恩を返せるように」と、かつての本拠地・東京Dが舞台の都市対抗や、日本選手権での優勝を目標に掲げた。

 最速152キロの直球とスクリューを武器に、21年には同年チーム最多の11勝(9敗)をマーク。しかし、22年オフに受けた左肘のクリーニング手術以降は苦しみ、今季は1軍登板なく終わった。巨人での6年間を振り返り「後悔は多々ある」と吐露。現役続行を決めてからは「どうしてもNPBがいいという思いはなかった。野球ができる環境であれば」と、幅広く道を模索した。

 ミキハウスに縁をつないだのは、今季チームに加入した元巨人・桜井俊貴投手(31)。巨人時代は同じドラフト1位として切磋琢磨し、桜井の引退以降も、日頃から連絡を取り合う仲だった。「向こうから連絡がきて。熱意を聞いて、これだったら十分に会社に推せると思った」と桜井。投手層が課題のチームは興味を示し、日本選手権の観戦や練習参加に至ったという。「すごく活気あるチームで、これだけ応援されて野球ができるんだというのを見て、NPBと遜色ないんじゃないかと思った」と高橋。11月中旬、決意は固まった。

 背番号は娘の誕生日である「11」。巨人時代の番号とゆかりない数字を選び「心機一転」と言い切った。入社は1月1日で、頼れる先輩の手も借りながら、関西の地で社会人野球を一から学ぶ。「桜井さんという大エースがいるので、なんとか追い付いて追い越せるように頑張ります」。元Gドラ1戦士が2枚看板を形成し、来季の社会人野球を席巻する。(瀬川 楓花)

 ―現役引退は考えなかった

 「プレーするかしないかは考えましたけど、野球自体から離れるという考えはあまりなかった」

 ―巨人の選手などからエールは

 「決まった時にはジャイアンツ球場にはいなかったので、直接的なものはないですけど、野球をやっていればいずれどこかでお会いできるのかなと。まずはこの環境で頑張るという気持ちが強いです」

 ―磨き直したいところは

 「言い出したらきりがないですけど、一番は勝てる投手に。これからは特に一発勝負、予選から本戦というプロでは経験のないことをやるので、思いを強く持ってやれたら」

 ―第二の野球人生のビジョンは

 「体はまだ動きますし、できるだけ長くやりたいと思う。桜井さんより早くやめるわけにはいかないので(笑)」

 ◆高橋 優貴(たかはし・ゆうき)1997年2月1日、茨城・ひたちなか市生まれ。27歳。田彦小3年時に勝田スポーツ少年団で野球を始める。田彦中では友部シニアで投手としてプレー。東京・東海大菅生では1年夏からベンチ入り、3年夏は西東京大会準優勝。八戸学院大を経て18年ドラフト1位で巨人に入団。NPB通算69試合に登板して18勝25敗、防御率3・66。178センチ、82キロ。左投左打。

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