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元女子日本王者・鈴木なな子が移籍初戦でTKO勝ち 「試合を見たいと思われる選手になりたい」

スポーツ報知 / 2024年12月7日 20時5分

3回、TKO勝ちし笑顔の鈴木なな子(カメラ・岡野 将大)

◆プロボクシング ▽女子ライトフライ級(48・9キロ以下)6回戦 〇鈴木なな子 (3回TKO) クンラテダー・クワサノウ●(7日、東京・後楽園ホール)

 元女子日本ミニマム級(47・6キロ以下)王者でWBA世界同級5位・鈴木なな子(横浜光)がタイのライトフライ級王者クンラテダー・クワサノウに3回TKO勝ち。移籍初戦を白星で飾った。

 戦績は25歳の鈴木が9勝(3KO)3敗、17歳のクンラテダーが7勝(3KO)4敗。

 鈴木は初回から積極的に前に出て的確にワンツーを打ち込んだ。ムエタイ出身で打たれ強いタイ王者が攻撃するすべを失う。反撃らしい反撃ができず、3回1分24秒、レフェリーが試合を止めた。昨年6月の松田恵里(TEAM 10COUNT)戦(判定負け)以来、1年半ぶりの後楽園ホールで勝利のコールを受けた。

 「みんなの前で負けたくなかったので、勝てて安心しました。初回からアグレッシブにいけました」と鈴木。3月、韓国での再起戦でホ・ウニョン(韓国)に2回終了TKO勝ちを収めたあと、さらなる飛躍を求めて三迫ジムから横浜光ジムに移籍した。男子相手のマスボクシングや出稽古でのスパーリングなどで腕を磨いてきた。「まだまだ実力不足。もっともっと成長して上達していきたい」と言葉に力を込めた。

 鈴木は4歳から新極真会で相手に直接打ち込むフルコンタクト系空手を始め、成立学園高時代に「ボクシングをやったら楽しかった」とボクシングの道に進み、高2の時に全関東大会の女子軽量級で優勝。高3の17年5月にワタナベジムからプロデビューし、判定勝ちで飾った。その後、立大コミュニティ福祉学部に進学。19年1月に三迫ジムに移籍し、21年12月に女子日本ミニマム級のベルトを奪取した。

 22年8月の初防衛後に王座を返上した。「強くなるだけではなく、この選手の試合を見たいと思われる選手になりたい。お金をもらう以上、それに見合った選手に」と鈴木。「来年はタイトルに絡んでいきたい」とさらなる高みを目指す。

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