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ジュビロ磐田 J2降格決定…最終節で最下位の鳥栖に0-3…横内昭展監督「責任は私にある」

スポーツ報知 / 2024年12月9日 6時0分

J2降格が決まりゴール裏のサポーターに頭を下げる磐田イレブン(カメラ・武藤 瑞基)

◇明治安田J1リーグ ▽最終節 鳥栖3-0磐田(8日・駅スタ)

 奇跡は起きなかった。ジュビロ磐田は鳥栖に0―3で完敗し、2年ぶり4度目のJ2降格が決まった。前半16分に先制を許すと、その後もなすすべなく失点を重ねた。最終成績は10勝8分け20敗で18位。勝ち点は38で開幕前に掲げた目標の40にすら届かなかった。また総失点68は最下位の鳥栖と並んでリーグワースト。連勝は1度だけで、最後まで苦境を脱せなかった。

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 奇跡どころか、待っていたのは残酷な結末だった。敗戦を告げるホイッスルが鳴り響くと、サックスブルーのユニホームがピッチに崩れ落ちる。最下位・鳥栖に全く歯が立たず、今季14度目の完封負け。13年にクラブ初の降格が決まった鳥栖の地で、磐田がまたも落日を迎えた。横内昭展監督(57)は「サポーターに申し訳ない。そこに尽きる。選手は一生懸命やってくれたが、結果を付けられなかった責任は私にある」と受け止めた。

 前半16分、中盤でフリーで受けたMF中原に縦パスを通され先制を許す。0―2で前半を終えると約1300人が駆け付けたゴール裏からブーイングが飛んだ。後半もFWマルセロヒアンに2発目を被弾し、力尽きた。試合後、サポーターから厳しい声を投げつけられた指揮官は「俺は何を言われてもいい。チームを見捨てないでほしい」と必死に頭を下げた。涙を流した副将のDF松原は「自分の力不足を痛感している」と絞り出した。

 2年ぶりのJ1は想像以上の荒波が待っていた。昨季J2では1試合最多失点が3、連敗は1度もなかったが今季は4失点以上を5度記録。3度の3連敗を喫し、連勝は4月に新潟、京都戦でマークした1度だけだった。指揮官が「J1の中では我々は達してない」と指摘したように、走行距離(4083・616キロ)はリーグ19位、スプリント回数(3541回)は同最下位(いずれも37節までのデータ)。課題だったセットプレーの守備も「対策しても上回られてしまう」(横内監督)悪循環を抜け出せず、総失点はリーグワーストの68にふくらんだ。

 昨オフはチームの約半数となる15人が新加入した。指揮官は「未来のジュビロにつながる補強ができた」と手応えを口にしていたが、実際にレギュラーをつかんだと言えるのはGK川島、MFレオゴメス、大卒新人のMF植村にとどまった。夏にはC大阪からFW渡辺らを加えたものの、状況は好転しなかった。

 サポーターの前に立った藤田SDは「一日でも早く応援してもらえる磐田をつくっていきます」と表明したが報道陣への取材対応はなく、来季の体制は流動的。来季はここ12年で6シーズン目のJ2所属となる。かつての名門に貼られた“エレベータークラブ”のレッテルは、簡単にははがせそうにない。(武藤 瑞基)

 〇…今季限りでの引退を表明しているMF山田主将は後半開始から出場したが、ラストマッチを飾れなかった。試合後は「本当に申し訳ございませんでした」とゴール裏のサポーターに謝罪。「(前回降格時に)この屈辱を二度と味わいたくないと思ったが、言葉にできない」とショックをあらわにした。

  ●GK川島(好セーブを見せるシーンもあったが3失点)「こういう結果になるということは、厳しさが足りない」

  ●FWジャーメイン(シュート2本も不発。リーグ3位の19ゴールで終える)「(個人では)多く取れたけど残留させるためにはもうひと伸び足りなかった」

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