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【朝日杯FS】「豊ちゃんとG1取りたい」現役最多2歳重賞14勝の須貝調教師、2戦2勝の素質馬を信頼

スポーツ報知 / 2024年12月10日 6時0分

武豊を背に朝日杯FSに挑むアルテヴェローチェ

◆第76回朝日杯FS・G1(12月15日、京都競馬場・芝1600メートル)

 第76回朝日杯FS・G1(15日、京都)で主役を張る一頭が、前走で重賞制覇した2戦2勝のアルテヴェローチェだ。2歳重賞に強い須貝尚介調教師(58)の思い入れがある血統馬で、先週の阪神JFは同じオーナーのアルマヴェローチェが優勝と、追い風も吹いている。

 大物の予感が漂う。アルテヴェローチェのサウジアラビアRCは好位から抜け出した初戦から一転、後方からの豪脚で大外から突き抜けた。違う戦法にも楽々と対応し、1馬身という着差以上の強烈なインパクト。「前走は行かせないようにと言ったけど、馬込みも経験できたし、よく辛抱してくれた。まだ幼い面はあるけど、本当に能力は高い馬です」。現役最多の2歳重賞14勝と2歳戦を知り尽くす須貝調教師の信頼も非常に厚い。

 勝ちたい理由がある。2年前の春。セレクトセールのリストに「クルミネイトの22」という文字を見つけ、心が躍った。「クルミネイトの姉、クルミナルは今まで手がけたなかでも一番きれいで、素晴らしい馬。あの血脈の馬がセリで出ないかと、ずっと気にしていた。タイプは違うけど、いい馬という点は共通していました」。母の全姉となる伯母は15年の桜花賞2着、オークス3着と好走しながらも、夏に故障を発症。ビッグタイトルをつかめずにターフを去った、忘れられない存在だ。同じDNAを受け継ぐ若駒を大切に育ててきた。

 最高の追い風が吹いた。オーナーの大野照旺氏はアルマヴェローチェで阪神JFを勝利。須貝師は22年3月に亡くなった息子の剛嗣さんも含め、深い親交がある。「オーナーには生まれて間もない当歳のセリでよく馬を買っていただきます。選定は任せてもらっているし、本当に感謝ですよね」。アルテだけでなく、重賞2勝などG1戦線で活躍したステラヴェローチェも当歳買い。早い段階で高い資質を見抜き、結果を出すことでオーナーからの信頼に応えている。

 鞍上を託すのは武豊。2週前から追い切りで感触を確認してもらい、先週は「豊ちゃんが『もうできている』って。理想以上の追い切りができた」とうなずいた。コンビでのG1挑戦は19年の安田記念(ロジクライ9着)以来、2度目。騎手時代も共有しているレジェンドと向かう大舞台へ胸が高鳴る。「常に冷静沈着で競馬に乗れるのがすごいところ。豊ちゃんとG1取りたいね」と親しみを込めて言う。様々な思いを乗せ、無傷の2歳王者へ突き進む。(山本 武志)

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