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【オリックス】九里亜蓮と電撃合意 広島から海外FA権行使のタフネス右腕 先発強化へ水面下で注目

スポーツ報知 / 2024年12月12日 13時30分

オリックス入りする九里亜蓮

 オリックスが、広島から海外フリーエージェント(FA)権を行使した九里亜蓮投手と契約を締結することを発表した。背番号は22に決まった。21年に13勝で最多勝を獲得し、直近5年は平均145回2/3イニングというタフネス右腕。リーグ5位からの巻き返しへ、頼もしい存在が加わった。

 今季で広島と3年契約を終えた九里は「年齢的に考えても最後のチャンスだと思う」と、11月12日に昨季中に取得していた権利を行使した。数年前から球団に「夢」として希望を伝えていたというメジャー挑戦を視野に入れていたものの、「常に一緒に悩んでくれる」という家族の意見も踏まえた上で熟考を重ねてきた。

 規定投球回に一人も到達できなかったオリックスは今オフ、先発陣の強化をテーマとしていた。ソフトバンクから国内FA権を行使した石川(ロッテ移籍)の獲得に乗り出し、3年総額5億円以上の大型契約でアタック。同時に激しいマネーゲームは回避したい思いがあり、5球団による争奪戦から撤退していた。継続して先発補強の可能性を模索し、特に注目していたのが九里の動向だった。

 球団内で協議を重ね、12月に入って獲得に乗り出す方針を決定。水面下で条件提示を済ませていた。九里本人もオリックスの熱意にも気持ちが傾き、国内他球団への移籍を決断したようだ。エースの宮城を軸に、曽谷ら成長著しい若手で形成することになる先発陣。11年目の今季は初めて開幕投手も務めるなど、実績も経験も豊富な33歳・九里の加入が、プラスになることは間違いない。

 ◆九里 亜蓮(くり・あれん)1991年9月1日、鳥取・米子市生まれ。33歳。岡山理大付では甲子園出場なし。亜大2年秋からリーグ5連覇に貢献し、4年春秋連続でMVP。4年秋は明治神宮大会優勝。13年ドラフト2位で広島入団。通算260登板で71勝67敗、防御率3・49。今季年俸1億4000万円(推定)。188センチ、97キロ。右投右打。

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