町田、神戸ＦＷ武藤嘉紀の獲得レース参戦には消極的か 強化責任者は「もう一つ若い世代かなと」

神戸・武藤嘉紀

　町田の原靖フットボールダイレクター（ＦＤ＝５７）が１２日、Ｊ１初挑戦で３位と躍進した２４年シーズンを総括し「できすぎと言いますか、エキサイティングなシーズンだった。何年かにわたって行うようなことをここ１、２年で時間を巻いて走ってきました。今季も様々なことを乗り越え、戦い抜いた。黒田（監督）さんを中心にまとまり、たくましさを感じたシーズンでした」と振り返った。

　一方で最終節まで優勝を争った２連覇の神戸、２位広島など上位陣とは、研究の精度や選手層に差があることも痛感。過去２年はオフに数多くの選手を入れ替え、Ｊ１昇格、Ｊ１での優勝争いまでつなげてきたが、来季に向けては「（今季の選手たちは）やれるという自負もあると思う。ピンポイントの補強で」と、今季のチームをベースに、補強ポジションを見極めて強化を図る。

　また神戸との契約が切れ、延長交渉が停滞しているＪ１でＭＶＰの元日本代表ＦＷ武藤嘉紀（３２）については「すごくいい選手で、そのチームの象徴となっているような選手。でも（補強候補は）もう一つ若い世代かなと」と、現時点では獲得レースへの参戦には消極的だった。また今季は清水からの期限付き移籍でプレーしたＦＷオセフンら主力については、完全移籍に向けた交渉を進めている選手も。しかし「所属元のチームも、今年の経験を自分のチームで生かしてほしい、という考えもある。苦戦している部分もある」と交渉が難航している選手がいることも明かした。