立命大・森本恵翔はコロナ禍で甲子園断念の元球児 「野球からアメフトに転向した人の代表」で甲子園ボウル制覇誓う

甲子園で練習した立命大・森本恵翔

　全日本大学選手権決勝・甲子園ボウル（１５日）に、９年ぶりに出場する立命大（関西１位）は１２日、法大（関東１位）戦に向けて甲子園球場で公開練習を行った。ＯＬ森本恵翔（４年）＝初芝橋本＝は「入学時の目標だった甲子園出場がかなってうれしいが、勝たないと意味がない」と日本一達成を誓った。

　高校までは野球一筋。小学６年時はタイガースジュニアに選出、高校通算では３２発を放った強打者だ。だが、高校３年夏は新型コロナ禍で甲子園を目指すことすらできず。「何のためにやっているのかと、やめた人もいた」。それでも、残った仲間と和歌山独自大会で準優勝。大学でも野球を続けるか考えた際、１学年上の先輩に「アメフトどうや」と声をかけられ、別競技で聖地に立つことに再挑戦した。「関西代表、野球からアメフトに転向した人の代表として、恥じないプレーをしたい」と森本恵。切望した舞台で積年の思いを表現する。（森口　登生）