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巨人U15・多摩川ボーイズ、創設1年目・オール1年生で“最速”全国大会出場決めた…春季全国大会予選

スポーツ報知 / 2024年12月14日 6時20分

「最速」で全国大会出場を決め喜ぶ多摩川ナイン

◆第55回日本少年野球春季全国大会・東京都西支部予選 ▽決勝 多摩川ボーイズ11―1東村山中央ボーイズ=4回コールド=(12月8日、埼玉・狭山ケ丘高グラウンド)

 来年開催の第55回春季全国大会(3月26~31日・大田スタジアムほか)の東京都西支部予選の決勝が8日行われた。巨人が「ジャイアンツU15ジュニアユース」として今年創設した多摩川ボーイズが東村山中央ボーイズをコールドで下し優勝。オール1年生で創設1年目で春季全国大会出場を決める快挙を果たした。

  ※  ※  ※

 1年生だけで、1年目で全国切符をつかんだ。選手たちの手で宙を舞った片岡保幸監督(41)は「(胴上げは)引退の時以来。うれしくて泣きそうになっちゃった」と笑った。記録は残っていないが連盟関係者が「そんなに早く出たのは聞いたことがない」と語る“最速”での全国大会出場だ。

 先発の原が初回に失策と2四球で無死満塁のピンチを招く。「先制点を取るまで踏ん張る」と2者連続三振を奪い、無失点で切り抜けると、打線は2回に池田の適時打で先制。2巡目の3回には1死二、三塁で5番・堀之内が左越えに2点二塁打を放つなど4連打。打者10人の猛攻で5点を挙げた。

 「(ベースから)離れてインコースを打った」と殊勲打の堀之内。当初は相手左腕対策でベースギリギリに立つ作戦も奏功しないとすぐ指示を変えた。片岡家督は「対策ははまらなかったが、対応してくれた」とナインの適応力をたたえた。

 準決勝を終え2週間空く変則日程も力に変えた。8番で先発の井端は4回1死満塁から左中間へ走者一掃の三塁打を放ち、塁上で雄たけび。「状態は良くなかったけど、試合がない間に準備ができた。苦しかったけれどみんながチャンスで回してくれたので気持ちで打ちました」と話した。

 結成直後は勝敗にこだわらずに戦ったが、9月の東日本選抜大会支部予選の決勝で敗れてから、「1年生で全国大会へ」を目標に掲げた。今大会から左右投げを解禁した原は右で最速135キロ、左で130キロを誇る。決勝は右だけで臨み「1年生だけで勝つという夢がかなってうれしい」。巨人U15が輝かしい新たな1ページを刻んだ。

 【多摩川ボーイズ・登録メンバー】※は主将

 ▽1年生 ※原悠翔、井端巧、藤森輝、小山哲慎、岡野美志、小池樹里、小笠原快、木原稟、阿部成真、小林航、川島悠士朗、山口裕海、堀之内拳、高橋空来、渡邉颯音、小貫奏瑠、池田壮希、和田拓人、増田球太、小田嶋颯大、佐藤善人、薄田翔太、中島颯玖、関蓮太郎

 【表彰選手】

最優秀選手賞 堀之内 拳(多摩川)

優秀選手賞 図子田 駿(東村山中央)

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