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【高校野球】OBで阪神日本一監督も「見たいんや」 “皆勤校”が64年ぶり聖地へ21世紀枠候補に選出

スポーツ報知 / 2024年12月14日 6時0分

21世紀枠近畿地区候補に選ばれた山城の高尾輝主将(左)と池垣雄大主将

 日本高野連は13日、来春の第97回センバツ高校野球大会(3月18日開幕・甲子園)に出場する21世紀枠の各地区候補9校を発表した。夏の地方大会に第1回から皆勤出場している全国15校の一つ、山城(京都)も64年ぶりの聖地へ候補入りした。

 全国に15校しかない“皆勤校”の山城が64年ぶりの聖地に一歩近付いた。「伝統や、在校生が日頃から文武両道をやり遂げてくれているおかげ」と池垣雄大主将。ダブル主将のもう一人、高尾輝(ともに2年)は「絶対に今の状態では勝てない。冬練でもっと頑張らないと」と気を引き締めた。

 甲子園には春夏4度の出場実績があるが、平日は朝を含めて3時間、グラウンドは他部との共有と、練習環境は限られる。選手は昼休みも練習に励み、今夏は初戦(2回戦)敗退も、秋は14年夏以来の4強入り。21世紀枠が創設された01年以来の京都府推薦校となっていた。聖地に初めて立った50年夏の甲子園では、85年の阪神日本一監督・吉田義男氏(91)がプレー。2年前のOB戦では、岸本馨一郎監督(40)に「この歳になって夢というのもあれやけど、もう一回、阪神の日本一と山城の甲子園は見たいんや」と告げたという。

 21世紀枠での出場となれば、京都勢としても初の快挙となる。「うちが守らないといけない伝統は、皆勤を続けることと、吉田さんの時にできたこのユニホームを着続けること」と指揮官。皆勤校の誇りと大先輩の夢を胸に、厳しい冬を過ごす。(瀬川 楓花)

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