女子静岡県選抜・松永美結の母は県勢唯一Ｖメンバー…全国都道府県対抗中学バレーボール大会２５日開幕

笑顔と元気をモットーとする中学女子県選抜

　報知新聞社主催「ＪＯＣジュニアオリンピックカップ全国都道府県対抗中学バレーボール大会」が２５日、男女各４８チームが参加して大阪で開幕する。女子静岡県選抜では、県選抜男女を通じて唯一、優勝した母を持つ松永美結（３年）＝Ａ―ｓｍｉｌｅ＝が奮闘を誓った。

　１７０センチの松永が見据える先には、高い目標がある。母・諭香さん（４９）は１９９０年大会を制し、７歳上の姉・真結さんは２０１７年に決勝トーナメント１回戦まで進出。アウトサイドヒッターの美結は「母と同じく優勝もしたいですが、まず姉を超える決勝トーナメント１勝が目標です」と言い切った。

　岡田直樹監督＝東豊田中＝には、スパイクのコースを打ち分ける技術の高さを評価されている。課題のレシーブも「すごい努力家で、今は戦力になるまでに成長した。めざましい進歩を遂げている」と指揮官。

　気持ちの変化があった。今年は２つの全国大会に出場したが、高校進学後は“趣味の延長”でバレーを続けることを望んでいた。だが県選抜に選出された８月以降、進学先に県内の実力校を考えるようになった。

　実は諭香さんも、今大会に出たことが、現在も競技を続ける原動力になったという。「続けるなら上を目指してほしいと思っていたので良かった」と母。「すごい今、バレーをするのが楽しい」と美結。再燃したバレー愛で大舞台に臨む。

　◆松永　美結（まつなが・みゆ）２００９年９月２９日、藤枝市生まれ。１５歳。母と姉の影響を受け、青島東小３年から青島ＶＳＣでバレーを始める。全日本小学校大会に１度出場。青島中ではＡ―ｓｍｉｌｅでプレー。１７０センチ。最高到達点は２７０センチ。