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身長とリリースポイントが低くてもメジャートップクラスの直球!メジャー1年目で大活躍・今永昇太をデータで分析

スポーツ報知 / 2024年12月15日 11時30分

 カブス・今永昇太がセンセーショナルなルーキーイヤーを飾った。15勝3敗、防御率2.91。日本人左腕で石井一久の14勝を超える最多勝利数。渡米1年目記録の16勝(12年・ダルビッシュ、16年・前田健太)には届かなかったが一躍エースに躍りでた。9月4日のパイレーツ戦では7回無安打で降板し、日本人初の継投ノーヒッターを達成した。

 「投げれば負けない」チームを勝たせる投球だった。登板試合でのカブスは初登板から7戦全勝。登板試合では23勝6敗。今季貯金4だったカ軍で勝ち越し「17」。つまり他投手は合計で負け越し「13」だった。

 メジャー初先発から9試合で防御率0.84は、81年バレンズエラ(ドジャース)の0.91を上回り、1913年以降でベストな防御率。

 メジャーリーグの平均より2マイル遅い、平均92マイル(約148キロ)の直球が猛威をふるった。メジャートップクラスのスピン効率98.8%。打者からは浮き上がってくるように見える直球だ。メジャーの平均身長から10センチ低い身長178センチで、リリースポイントも平均より10センチ低いものの、高めに投げることで、浮き上がる印象をより強く与えることができた。直球が生きたことで、決め球のスプリットチェンジでも空振りの山を築くことができた。メジャー左腕はチェンジアップを決め球とするのが主流なため、独自の決め球は強みとなった。

 三振/四球6.21はリーグ最高。一方、ゴロアウト率0.68は、球威で三振とフライでアウトカウントを多く稼いだ。与四球率1.45、1イニングの平均投球数14.94は同2位。メジャーで重視されるWHIP(1回あたりに許した走者数)1.02は同3位とメジャーを代表する数字を残し、サイ・ヤング賞投票で5位、オールMLBセカンドチーム選出も納得の1年だった。

 ◆鈴木誠也

 自己最多の21本塁打。日本人右打者で史上初の2年連続20発を達成。3年目で通算55本塁打とし、48本だった城島健司を抜き、通算でも右打者のトップに浮上。終盤はDH専任となったが、16盗塁も自己最多。打率は2年連続リーグ9位の2割8分3厘。自己新のOPSは.848はリーグ8位で初のベスト10入りした。 

 ◆山本由伸

 6月17日のロイヤルズ戦で右肩を痛め約3か月間の戦線離脱も、18先発で7勝2敗、90回投げ105奪三振。宝刀のカーブはメジャー平均より15.5センチ落差が大きく空振りの山を築いた。地区シリーズでダルビッシュと投げ合い5回無失点、Wシリーズで6回1/3を1失点と、ポストシーズンは4先発で18回2/3を8失点で2勝し、4年ぶり世界一に大きく貢献した。

 ◆菊池雄星

 ブルージェイズから移籍したアストロズで5勝1敗。防御率2.70、奪三振率11.40で地区優勝に貢献。シーズン通算でも初の200Kに与四球率2.25は自己最少と制球力が安定。6回自責点3以下のクオリティースタートは12で3年ぶりに2ケタ。ブ軍で援護に恵まれず9勝どまりも評価を上げ、エンゼルスとの3年契約を勝ち取った。

 ◆千賀滉大

 開幕前から右肩痛で出遅れ7月26日のブレーブス戦で今季初登板で勝利も5回1/3を9奪三振で右ふくらはぎ痛で降板。ポストシーズンに戦列復帰したが、3試合で計5回を投げ6安打7失点だった。

 ◆前田健太

 FA移籍でタイガースと2年契約も、先発16試合では2勝5敗、防御率7.26。5月にはウイルス性の疾患のため負傷者リスト入り。中継ぎに配置転換後にはオープナーでのロングリリーフなどでチーム10年ぶりポストシーズン進出貢献もベンチ入りならず。

 ◆吉田正尚

 左手親指の負傷で2か月近く負傷者リスト入りし数字を落としたが、デビューから2年連続2ケタ本塁打は日本人7人目。14死球は日本人史上最多。9月14日のヤンキース戦でG・コールから2打席連続打点を挙げるなど、宿敵ヤ軍相手に2本塁打12打点を叩き出した。

 ◆上沢直之

 レイズのマイナーから開幕前にRソックスとメジャー契約。5月2日のジャイアンツ戦で2回無失点1奪三振でデビューも、翌日のツインズ戦で2回2安打1失点2奪三振2四球で3A降格。7月に戦力外通告を受けマイナー契約で残留した。

 ◆松井裕樹

 渡米1年目で64試合に登板。昨年の藤浪晋太郎(アスレチックス→オリオールズ)に並ぶ日本人ルーキー史上5位だった。今季パ軍で65登板の守護神スアレスに次ぐ登板数。9ホールドは日本人ルーキー4位だった。

 ◆ダルビッシュ有

 5月19日のブレーブス戦に勝ち、日米通算200勝。野茂英雄、黒田博樹に続く3人目。200勝をすべて先発で記録したのは初めて。通算203勝まで伸ばし黒田に並んだ。9月22日Wソックス戦では日本人初のメジャー通算2000奪三振達成。ポストシーズンでも通算5勝は田中将大に並ぶ最多タイ記録となった。

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