町田瑠唯「相手は緩むと思って粘っていた」富士通、最大12点差逆転 17大会ぶり皇后杯優勝
スポーツ報知 / 2024年12月16日 6時30分
◆バスケットボール女子 ▽皇后杯 決勝 富士通65―55アイシン (15日、東京・代々木第二体育館)
決勝が行われ、富士通がアイシンに65―55で勝ち、17大会ぶり4回目の優勝を果たした。最大12点差を最終第4クオーター(Q)終盤に逆転。五輪3大会連続出場で主将の宮沢夕貴(31)が最多21得点、11リバウンド、内尾聡菜(27)も10得点、12リバウンドと、2人が“ダブルダブル”の活躍を見せた。五輪連続出場の林咲希(29)はコンディション不良で欠場した。アイシンは初優勝を逃した。
鮮やかな逆転勝利で、富士通が17大会ぶりのタイトルを手にした。最大12点差がつき、終始追う展開も最終第4Q残り3分18秒、途中出場の江良萌香(26)の3Pでついにリード。会場が揺れるほどの大歓声とともに勢いは増し、歓喜の時を迎えた。攻守で躍動した主将の宮沢は「最後勝ってホッとした」。値千金のシュートを沈めた江良も「すごいうれしい」と喜んだ。
40分間のうち、35分近くは我慢の戦いを強いられた。五輪3大会出場のポイントガード・町田瑠唯(31)が相手に徹底マークされ、攻撃ではボールが回らず停滞。前半は9点ビハインドも「相手は緩むと思って粘っていた」と町田。試合終盤、隙を突いて司令塔が息を吹き返してくると、48―53から17連続得点。全員で走り勝ち、試合を決めた。
目標とする大樹生命Wリーグとの2冠に“王手”をかけた。現在、1部プレミアで15勝1敗の単独首位も「全員のステップアップが必要」と宮沢。皇后杯制覇を弾みに、リーグ後半戦も戦いながら進化を遂げる。(小林 玲花)
◆富士通レッドウェーブ 1985年創部。拠点は川崎市。優勝は皇后杯全日本選手権4回(2006~08年大会3連覇、24年)、「大樹生命Wリーグ」2回(07~08年、23~24年)。チーム名は「赤い波が強豪チームを脅かす存在となるように」との思いから。ドジャース・大谷翔平投手の妻・真美子さんが現役時代に在籍。
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