ＷＢＡ王者・堤聖也「僕は逃げない」 ＩＢＦ王者・西田凌佑のＫＯ初防衛を会場で見届け 世界バンタム級戦線

７回、アヌチャイ・ドンスアからKO勝利した西田（カメラ・朝田　秀司）

◆プロボクシング　ＵーＮＥＸＴ　ＢＯＸＩＮＧ　▽ＩＢＦ世界バンタム級（５３・５キロ以下）タイトルマッチ１２回戦　王者・西田凌佑（ＫＯ７回１分３７秒）同級１４位・アヌチャイ・ドンスア（１５日、大阪・住吉スポーツセンター）

　ＷＢＡ同級王者・堤聖也（２８）＝角海老宝石＝が試合会場で、ＩＢＦ王者・西田凌佑（２８）＝六島＝のＫＯ初防衛を見届け、対戦を待ち望んだ。

　西田は、挑戦者のアヌチャイ・ドンスア（２８）＝タイ＝から５回に右フックでダウンを奪うと、７回に左ボディーアッパーで倒し、テンカウントを聞かせた。デビュー戦以来９戦ぶり、世界戦では初のＫＯ勝ち。存在感を示した。

　堤は「最後の倒し方が良かった。フィジカルも強い」と称賛。「リーチも長いと思ったけど、こういう戦い方。戦うイメージはついた。僕は逃げない」と統一戦実現をアピールした。

　バンタム級の世界主要４団体タイトルは日本人が独占中。西田、堤はかねて他団体王者との統一戦を希望しており、今後、ＷＢＣ王者・中谷潤人（２６）＝Ｍ・Ｔ＝、ＷＢＯ王者・武居由樹（２８）＝大橋＝も含めた各陣営の動向から目が離せない。