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一戸誠太郎が壮絶レース 転倒→出血→優勝タイム相当でゴール後に失格…全日本スピードスケート

スポーツ報知 / 2024年12月15日 21時16分

気迫の表情で滑る一戸誠太郎

◆スピードスケート◇全日本選手権最終日(15日、青森・YSアリーナ八戸)

 男子1万メートルで一戸誠太郎(ANA)が気迫の滑りを見せた。最終組で国内最高記録を上回るペースでラップタイムを刻んでいた残り2周。さらにピッチを上げようとしたところでバランスを崩し、転倒した。右足首の内側を裂傷して出血したが、声援に押され、立ち上がった。「残り2周だったら、もう行こうと。気合を入れた」と完走し、表示されたタイムは13分18秒台。その時点でトップだった土屋陸(白銅)の13分19秒27を上回り、会場からの歓声を浴びた。

 だが、ゴール後の審議でリスタート直後に走路を間違えたとして失格となった。転倒を経ての優勝は幻となったが、攻めた上で終盤にペースを上げる余裕も残したレースを展開。「結果的にタイムなしになってしまったけど、価値のあるタイムだった」と胸を張った。レース後は担架で医務室に運ばれて負傷部位を5針縫ったものの、「けが自体はそこまで大きくないらしいので、結構大丈夫です」と、明るい表情を見せていた。

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