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【有馬記念】過去3勝ルメール騎手擁する菊花賞馬が怖い ドウデュースを「負かすのは難しい」も「チャンスはあります」

スポーツ報知 / 2024年12月17日 7時15分

成長を続ける菊花賞馬アーバンシック

◆第69回有馬記念・G1(12月22日、中山競馬場・芝2500メートル)

 有馬記念3勝を誇る名手ルメールが、アーバンシックで一気に頂点取りだ。成長力が目覚ましい。秋初戦のセントライト記念を豪快な末脚で快勝すると、続く菊花賞は2馬身半差で圧倒。「中山で使ってるし、スタミナもあるので2500メートルはちょうどいい。この秋から良くなってきた。乗りやすくなって大人になった」とコンビを組んで2戦2勝の相棒を信頼する。

 「ドウデュースは素晴らしいです」と自らライバルの名前を出し、「負かすのは難しい」と強さは認めるが、白旗を揚げるつもりはない。16年の菊花賞馬サトノダイヤモンドも3連勝でグランプリを制した。「(菊花賞も)スタンド前を通って2周するから同じリズムです」と強みを挙げ、いいイメージで臨む。

 今年は3月のドバイで落馬し、ろっ骨と鎖骨を骨折。1か月強の休養を余儀なくされた。昨年は1週間だった夏休みも4週間取ってリフレッシュに充てたが、次位に33勝差をつけてリーディングを独走中だ。「ちょっとアップダウンな年でしたが、またリーディングに立っています。イクイノックスがいなくなってさみしかったし、G1を勝つのが難しくなったけど、みんなのおかげでたくさん勝てました。ありがたいです」としみじみ感謝する。

 年末のグランプリは「特別なレース」だ。JRA重賞初制覇が、05年の有馬記念。追い込み脚質のハーツクライを駆って好位から武豊のディープインパクトを封じ込んだ。その神騎乗をほうふつさせたのが昨年だ。差すイメージが強かったスターズオンアースを大外16番枠から大胆な先行策。半馬身差2着と、ドウデュースを苦しませた。「枠が大事。去年はいいスタートで内を走れた。大外枠だと外、外を回るのですごく厳しい。もちろん内枠がほしい」と指摘。「最後、有馬記念とホープフルSもいい結果がほしいです。アーバンは能力があるし、レースごとに強くなってチャンスはあります」。今年もルメールマジックから目が離せない。(玉木 宏征)

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