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大学の先輩「松山選手を目指して頑張りたい」今季ゴルフ賞金王・金谷拓実、プロ5年目で悲願の米ツアー出場権獲得

スポーツ報知 / 2024年12月17日 6時0分

金谷拓実

◆米男子ゴルフツアー最終予選会  最終日(15日、米フロリダ州・TPCソーグラスの2コース)

 最終ラウンドが行われ、今季日本ツアー賞金王の金谷拓実(26)=Yogibo=が3位に入り、来季米ツアー出場権を初獲得した。ダイズバレーCを4バーディー、3ボギーの69で回り、通算5アンダーで上位4位タイまでの狭き門を突破。元アマチュア世界ランク1位の逸材はうれし涙を流した。47位で出た平田憲聖(24)=エレコム=は64で回ったが、2打及ばず8位だった。シード権を持つ松山英樹(32)と久常涼(22)、新加入の星野陸也(28)と大西魁斗(26)を含め、日本勢5人が来季世界最高峰の米ツアーに参戦する。

 日本の賞金王が夢への扉をこじ開けた。最終18番。2メートルのパーパットを沈め、金谷が安どの表情を見せた。コロナ禍を経てプロ5年目で念願だった米ツアー切符を初獲得。普段のクールな表情はなく、「苦しかった。それだけ。しゃべれない」と長い戦いから解放され、右腕で喜びの涙をぬぐった。

 通過圏外と1打差の3位でスタート。バーディー発進するも、中盤まで一進一退を繰り返した。16番パー5で2打目をグリーン手前まで運び、2パットのバーディーで切符をたぐり寄せた。日本時間の今月1日まで行われた日本シリーズJTカップ終了直後に、2次予選会に参加するため渡米。タフな日程の中、4位で通過した2次予選の勢いのままツアーカードをつかんだ。

 世界最高峰の米ツアーへの意欲は人一倍強い。元アマ世界ランク1位のパット巧者は、18年にアジア太平洋アマ選手権を制して翌年のメジャー、マスターズに出場。アマでは松山以来、日本勢2人目の予選通過を果たした。22年は欧州など海外を転戦も結果を残せず。昨季国内賞金ランク3位の資格で、欧州出場権を獲得も出場機会に恵まれず。「つらいこともたくさんあったが、たくさんの人に支えられて頑張ることができた」。今年、国内でショットを磨いて飛躍を遂げた。

 東北福祉大の先輩で憧れの松山と同じ夢舞台に立つ。「松山選手を目指して頑張りたい」と後継者に名乗りを上げた。「NBAを見たい。レイカーズが好き」とゴルフ以外の楽しみも計画する。ツアーメンバーとしての初戦は25年1月のソニー・オープン(9~12日、米ハワイ州)を予定。日本のキングが世界へ羽ばたく。

 ◆金谷 拓実(かなや・たくみ)1998年5月23日、広島・呉市生まれ。26歳。5歳でゴルフを始め、広島国際学院高2年の日本アマ選手権で17歳51日の大会最年少V。東北福祉大で2018年アジア太平洋アマ選手権優勝。19年の三井住友VISA太平洋マスターズでツアー4人目のアマVを達成。20年にプロ転向し、同年11月のダンロップフェニックスでプロ初V。通算7勝。172センチ、75キロ。家族は両親と兄。

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