日本人初“5団体制覇”高山勝成が判定勝ち フィリピンで日本非公認のIBO王座決定戦に勝利
スポーツ報知 / 2024年12月18日 23時12分
【ゼネラルサントス(フィリピン)18日=田村 龍一】日本ボクシングコミッション(JBC)非公認のIBO世界ミニマム級王座決定戦は、元4団体世界同級王者・高山勝成(41)=石田=が、3―0判定勝ち。世界初挑戦のカー・ル(24)=オーストラリア=を破り、日本人初の“5団体制覇”に成功した。
身長差10センチ、148センチと小柄な対戦相手・ルーと、1回から激しい打ち合いが続いた。3回には相手の右ストレートが顔面に入るも、高山は表情を変えず、ボディーを狙った。41歳とは思わない軽快な動きで、積極的に攻撃を続けた高山が海外でチャンピオンベルトを手にした。
アマ転向、プロ復帰を経て、8年ぶりにミニマム級での減量を乗り越えた高山は日本人初の“5団体制覇”を達成。2016年8月にWBO世界ミニマム級王座を獲得し、返上してから、約8年4か月ぶりに世界ベルトを手にし、自身が持つ5年11か月の国内最長ブランクを塗り替えた。
IBOは日本ボクシングコミッション非公認のマイナー団体だが、過去にはマニー・パッキャオ(フィリピン)ら名王者を輩出。13年3月に当時日本非公認だったIBF世界同級王座をメキシコ・グアサベで奪取して以来、11年ぶりの海外で王座に輝いた。
◆高山勝成(たかやま・かつなり)1983年5月12日、大阪市生まれ。41歳。2000年10月、17歳でプロデビュー。05年4月、21歳でWBC世界ミニマム級王座奪取。以後WBA暫定、IBF、WBO同級王座を獲得し、日本人初の世界4団体タイトル制覇。17年4月、アマ転向表明。18年10月、アマ選手登録。東京五輪出場は逃し、20年3月、プロライセンス再取得。身長158センチ、右ボクサーファイター。家族は両親、兄、弟。
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