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菅野智之、オリオールズとの面談で質問「三振を狙ってほしいですか? イニングを消化してほしいですか?」

スポーツ報知 / 2024年12月19日 5時0分

1月にハワイで自主トレを行う菅野

 巨人から海外FA権を行使し、オリオールズ移籍が決まった菅野智之投手(35)と球団の交渉の舞台裏を17日(日本時間18日)、米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のK・ローゼンタール記者が伝えた。オンライン面談で両者が意見をぶつけ合う中で、ともにひかれ合ったという。右腕は自主トレ先でチームの優勝旅行の地・米ハワイからボルティモアに渡り契約を交わし、ハワイに戻り練習再開の強行日程を敢行していることも判明。夢舞台での戦いに向けて闘志を燃やしている。

 無事オリオールズとの契約を終えた菅野は、もう夢舞台での活躍を見据え動き始めていた。3日に自主トレ先の米ハワイへ出国。その後、優勝旅行の巨人ナインと合流し、単身で10時間以上かけボルティモアに飛んで契約を交わした。そしてハワイに戻り、巨人の仲間たちが帰国した後も練習を続けている。総距離にして約2万2000キロという過酷な移動をものともせず、来季への準備へ余念がない。

 また16日(同17日)に合意が発表された菅野とオリオールズの一部やりとりが明らかになった。ローゼンタール記者の記事によると、オ軍は菅野がプロ1年目の13年から追い始めていたという。今月5日(同6日)に行われたオンライン面談で、ワールドシリーズ制覇を狙えるチームを希望する菅野に球団は「(菅野を)どのように向上させることができるか」を訴えた。

 米東海岸に位置するボルティモアは日本人の人口が少なく、オ軍でメジャーデビューしたのは09年の上原浩治が最後。“ハンデ”を乗り越えるため、エライアスGMは面談にハイド監督やフレンチ投手コーチらを同席させた。同コーチらはデータを確認した上で、今まで菅野が行ってこなかった球種の組み合わせや投球コースを提案。だが、逆に右腕の考えに感銘を受けた。

 菅野はメジャー流の配球をしてこなかった明確な理由があった。日米でストライクゾーンに違いがあるからだ。エライアスGMは「彼の制球と投球術は平均以上。メジャーに移籍してもその時々で方法を見つけるだろうと我々は楽観している。彼は非常に頭脳明晰(めいせき)な投手だ」。菅野から「三振を狙ってほしいですか? イニングを消化してほしいですか?」と質問されることもあったという。ボールやマウンドなども異なるが、変幻自在のNPB通算136勝右腕に心配なしというのが球団の見方で本人もその姿勢に好感を持った模様だ。

 戦力も整っている。正捕手・ラッチマン、今季37本塁打の遊撃手・ヘンダーソンは若手ながらMLB屈指の存在。23年に33セーブを挙げたバティスタも来季は右肘手術から復帰予定で、投打とも有望株がそろう。ヤンキースなど激戦のア・リーグ東地区の中で、昨季は101勝で9年ぶりに地区優勝を果たし、今季も同2位でポストシーズン進出。そこに「日本での存在感を高めたい」という新オーナー・ルーベンスタイン氏の考えも重なり、年俸1300万ドル(約20億円)の1年契約で合意した。今季13勝のロドリゲス、23年最多勝のエフリンとの“3本柱”として期待される巨人のエースが万全の準備で新天地での飛躍に備える。

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