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高山勝成、日本人初“世界5団体制覇” JBC非公認IBO王座決定戦に判定勝ち ジャッジ1者はフルマーク

スポーツ報知 / 2024年12月19日 1時9分

判定勝ちがコールされ、喜びに浸る高山勝成(カメラ・田村 龍一)

 【ゼネラルサントス(フィリピン)18日=田村 龍一】日本ボクシングコミッション(JBC)非公認のIBO世界ミニマム級王座決定戦は、元4団体世界同級王者・高山勝成(41)=石田=が判定3―0で、世界初挑戦のカー・ル(24)=オーストラリア=を破り、日本人初の“5団体制覇”に成功した。

 高山は初回から果敢に前へ出て、連打で何度もルをロープ際へ追い詰めた。17歳下のファイターとの打ち合いでも主導権を握ったまま。ルは終盤スリップダウンを繰り返し、高山から明確に奪ったラウンドがなかった。採点は、オーストラリア人のジャッジが120―108のフルマークを付けたほか、残るフィリピン人ジャッジ2者も119―109と118―110。3者とも大差で高山を支持した。

 高山はアマ転向、東京五輪予選挑戦、プロ復帰を経て、2016年8月以来、約8年ぶりの世界王座獲得。「このIBOのタイトルを取るために石田ジムへ来た。支えてくださった皆さんに感謝したい」と日本人初のIBO王者となり、石田順裕会長(49)ら陣営や、現地に駆けつけた後援者らと喜びを分かち合った。

 ◆高山勝成(たかやま・かつなり)1983年5月12日、大阪市生まれ。41歳。2000年10月、17歳でプロデビュー。05年4月、21歳でWBC世界ミニマム級王座奪取。以後WBA暫定、IBF、WBO同級王座を獲得し、日本人初の世界4団体タイトル制覇。17年4月、アマ転向表明。18年10月、アマ選手登録。東京五輪出場は逃し、20年3月、プロライセンス再取得。身長158センチ、右ボクサーファイター。家族は両親、兄、弟。

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