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【明日の金ロー】前作よりもアクションもドラマもパワーアップしている「ホーム・アローン2」

スポーツ報知 / 2024年12月19日 21時0分

ニューヨークでも大暴れするケビン(マコーレー・カルキン)(C)1992 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

 20日の金曜ロードショー(後9時)は、クリスマス直前の放送ということで、「ホーム・アローン2」(1992年)が登場。数あるクリスマス映画の中でも人気の高い一作だ。金ローへの登場は2年ぶりとなる。

 物語の舞台は、前作「ホーム・アローン」(90年、日本公開は91年)から、ちょうど1年後のクリスマス。主人公ケビン(マコーレー・カルキン)の一家はフロリダへ出発しようとする。自宅に置いて行かれた前年と異なり、空港まで家族と一緒に行ったケビンだったが、手違いから飛行機に乗り間違えてしまった。

 到着した先はニューヨーク。世界最大の都市に放り出される形になってしまったケビンだったが、持ち前の行動力で超一流のプラザ・ホテルにチェックイン。一人でクリスマスを満喫する。そんな中、前作で対決した泥棒のコンビであるハリー、マーヴとバッタリ顔を合わせることに。戦いの”第2ラウンド”の行方は果たして―。

 前作を踏襲しながら、舞台をニューヨークに変えてケビンの活躍がパワーアップ。泥棒コンビとの対決も、以前よりもバラエティーに富んでいる…はずなのだが、個人的には後半の「バトルシーン」の記憶が余り残っていなかった。前作について、3年前に放送された際にこのコラムで「泥棒との対決シーンの尺が、もっと長かった気がした」と書いたのだが、本作はその真逆。実際の尺よりも時間が短く感じた。

 その理由を考えてみると、前作と比べて対決以外の部分の「ドラマ」がじっくりと描かれているからではないか。特に、セントラル・パークで出会う”ハトおばさん”との交流は、前作にあった近所に住む老人・マーリーとのエピソードよりも、よりクリスマスにふさわしい、心温まるものといえるだろう。

 ところで、物語の終盤ではニューヨークの中心であるタイムズスクエアが登場する。年末のカウントダウンでは多くの人が集まることで知られる同所は現在、広場を囲むようにして巨大なディスプレーが多数設置されており、誰でも広告を出せる場所もある。

 ただ、当時はいわゆるネオンサインが中心。そこに描かれている文字を見ると「SUNTORY」「JVC」「AIWA」「CANON」。そういえば、ロックフェラーセンターも当時は三菱地所の持ち物。まだ、日本が元気だったんですね…。(高柳 哲人)

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