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男子・藤枝明誠の司令塔・野田凌吾が静岡県勢初優勝に導く…全国高校バスケットボール選手権大会・23日開幕

スポーツ報知 / 2024年12月21日 7時18分

チームを引っ張る藤枝明誠・野田凌(右、カメラ・塩沢 武士)

 全国高校バスケットボール選手権大会(通称ウインターカップ=WC、東京体育館ほか)が23日に開幕する。静岡県勢男子は3年連続出場の藤枝明誠が初戦(23日)で岡山商大付と対戦する。3年生ポイントガード(PG)の野田凌吾を中心に、2年連続4強から今年は初の頂点を狙う。

 2年連続WC4強の藤枝明誠が、自慢の総合力で日本一を目指す。金本鷹(よう)監督(34)が「昨年の赤間(賢人、東海大1年)のようなエースはいないけど、ここ2年に比べて選手層が厚い。試合に絡められる選手が多い」と、評する。そんな多才のチームを束ねるのが、司令塔の野田凌だ。

 プレータイムをシェアして10人ほどが交代しながら試合を進める。調子を見極めて攻めどころなどを考えるのが、PGの大事な役目だ。「ゲームをコントロールするのが仕事。一人一人の役割がだいぶ明確になってきた」と、チームの成熟に自信を見せる。

 高1のWCでベンチ入り。試合にも出場して期待されていたが、昨年6月に右膝の前十字じん帯の断裂と半月板を損傷して長期離脱を余儀なくされた。1年前はマネジャーでベンチ入り。1年後の同じ舞台でプレーすることを夢見ながら先輩たちの動きを観察。目標通り、主力として戻ってきた。

 本番へ確かな手応えをつかんでいる。今夏の全国総体準V校で、公式戦3連敗中だった美濃加茂(岐阜)に今月上旬の練習試合で勝利。今年2月の東海新人決勝では、73―108と「ボコボコにされた」相手に一矢報いて、1年間の成長を感じとった。

 一昨年の総体からWCとの全国2大大会で5大会連続8強以上と安定した成績を収めている。お互いが順当に勝ち上がれば、準々決勝は総体王者・東山(京都)との対戦が有力だ。「応援してくれる方々に結果で感謝を伝えたい」。悲願の県勢男子初Vへ、野田凌がコート上でタクトをふるう。

(塩沢 武士)

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