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「『東大は負けてもしょうがない』という雰囲気が嫌い」「野球界に衝撃を」東大の新主将が「逆襲」に込めた思い

スポーツ報知 / 2024年12月21日 14時21分

東大の新主将に就任した杉浦海大捕手(カメラ・加藤弘士)

 東京六大学野球リーグの東大が20日、東京・文京区内の東大球場で今年最後の練習を行った。新主将に就任した杉浦海大(かいと)捕手(3年=湘南)が、新スローガン「逆襲」に込めた思いを語った。

 今秋のリーグ戦で7年ぶりの「シーズン2勝」を挙げた東大。来年は8年ぶりの勝ち点に期待が高まる。杉浦は淡々と、しかし静かに闘志を燃やしながら、2025年への決意を明かした。

 「『結果にこだわろう』と伝えています。『勝ち』という目標を前面に押し出したい。もちろん過程は大事なんですが、勝つことにフォーカスしてやっています」

 1998年春からの連続最下位は54季になる。他の5大学には強豪校で鍛錬を重ねた元甲子園選手も多い中、脱出は容易ではない。それでも、勝負はやってみないと分からない。だからこそ「逆襲」というスローガンを掲げた。

 「『東大は負けてもしょうがない』という雰囲気が嫌いなんです。『逆襲』からは、その価値観を変えてやるぞというメッセージ性を感じています」

 新チーム発足後は選手主体で、練習の質や合理性にこだわった上で、量やメニューの数を増やすように努めている。全てはリーグ創設100周年を迎える東京六大学の舞台で、堂々と戦うためだ。

 「100周年は注目度も高まる。その年に勝ち点を挙げられたらニュースにもなり、文武両道に取り組む高校生にいい影響を与えられる。100周年に勝つことで、野球界に衝撃を与えてやりたいというのはありますね」

 神宮の杜に応援曲「不死鳥の如く」が鳴り響き、チーム杉浦が躍動する春の日が、今から待ちきれない。(加藤 弘士)

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