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鍵山優真「連覇を目指す」 中田璃士「この順位は想定していなかった」 壺井達也「まさかの表彰台」

スポーツ報知 / 2024年12月21日 22時27分

会見で記念撮影する(左から)西田璃士、鍵山優真、壺井達也(カメラ・岩田 大補)

◆フィギュアスケート ▽世界選手権代表選考会 全日本選手権 第2日(21日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位発進の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が205・68点、合計297・73点で初優勝。父の正和コーチは元全日本3連覇で、2010年の小塚崇彦以来となる男子史上2組目の父子Vを達成した。全日本は長きにわたって羽生結弦さん、宇野昌磨さんが連覇を続けてきた。13年ぶりに2人以外から新王者が誕生した。

 SP2位で23年ジュニアGPファイナル優勝の16歳・中田璃士(りお、TOKIOインカラミ)が173・68点、合計263・99点で2位。5年ぶりにジュニア男子が全日本表彰台に上がった。SP14位の壷井達也(シスメックス)は173・37点、合計247・31点で3位に入った。

 3人は試合後にメダリスト会見に出席。鍵山は「ショートは想像していないミスが出てしまったので、そこはもっと気持ちを強くやるべきだった。今日は自分の中の闘争心を燃やしてやろうと思っていた。後半多少のミスはあったが、自分の中のやるべきことはすべて出し切れた。演技内容は良かったと思うし、結果も優勝することができたので、次の一歩を進めることができた」と喜びを語った。

 2位と健闘した中田について「今大会一番のMVP。来年までジュニアだと思うけど、狙ってくるところはしっかり狙ってくると思うので、彼に負けないように、来年も連覇というものを目指して、今回よりも攻めた構成で、いい演技ができるようにしたい」と話した。

 中田は「この順位になることは想定していなかったので、頭の整理ができていいない。ショートとフリーを通して、どちらもノーミスできたことはすごくうれしい。初めて(4回転)ループを決められて、4回転を2本入れてプログラムを通せたことがすごくうれしい」と笑顔を見せた。

 神戸大の国際人間科学部4年の壺井は「まさかの表彰台。今この場にいられることが信じられない。特にショートでは練習でしないミスを連発してしまった。第2グループからということで、表彰台はまったく意識せず、自分が練習で積み上げてきたものをそのまま出そうという気持ちで臨んだ。3位という結果が得られたことについては満足している。「ただ、高得点の3位ではないので、実力的にはまだ全日本3位という立場ではない。来年は五輪選考会なので、より質の高い演技をみんなでできるように頑張っていきたい」と口にした。

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