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リッキー・ヘンダーソンという男 四球も多く通算WAR111・1は野手で歴代14位

スポーツ報知 / 2024年12月22日 7時29分

 アスレチックスなどで史上最多の1406盗塁をマークしたリッキー・ヘンダーソンさんが21日(日本時間22日)、死去したと、親友だった同じ野球殿堂入りのデーブ・ウィンフィールド氏が自身のインスタグラムで伝えるなど、複数の米メディアが報じた。65歳だった。

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 ヘンダーソンは盗塁の多さとともにバリー・ボンズには破られたものの通算2190四球は歴代2位だ。2558四球のボンズが敬遠688を含め、相手投手に恐れられて歩かされたケースが多かったのに対し、ヘンダーソンの敬遠はわずか61個。

 178センチと小兵の部類に入る身体ながらクラウチングスタイルのフォームで自力での四球を稼いだ。打率2割7分9厘も出塁率は4割1厘を誇る(ちなみにイチロー選手は打率3割1分1厘で出塁率は3割5分5厘)。

 そのため現代のメジャーリーグの選手を比較する指標と言われるWAR(Wins Above Replacement)=メジャー最低レベルの選手と比較してどれだけ多くの勝利に貢献したかを示す=の通算111・1は、本塁打バッターなどがズラリ並ぶ野手の中で歴代14位。通算703本塁打2218打点のアルバート・プホルスでも101・5だったことを考えれば、その数字の高さが伺える。

 ヤンキース時代の1985年には自己最多の146得点。打率3割1分4厘、出塁率4割1分9厘、24本塁打、80盗塁をマーク。2番を打つドン・マッティングリーが145打点を叩き出してMVPに輝き、歴代有数の1、2番コンビと言われた。

 1999年メッツではイニングの途中に左翼からの交代に腹を立て、そのまま帰宅したり、同年優勝決定シリーズでは試合中に出番なくポーカーをやっていたなど現役晩年は、やや問題児とも言われたが、選手としての評価は高く、歴代最高のリードオフマンの称号は彼にぴったりだった。

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