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男子1000メートルで白樺学園・久保颯大が2連覇…初の全国タイトル目指す…全道高校スケート

スポーツ報知 / 2024年12月22日 7時58分

男子1000メートルでゴール直後にタイムを確認する白樺学園・久保(カメラ・島山 知房)

◇全道高校スケート 第2日(21日・明治北海道十勝オーバル)

 男子2種目と女子1種目が行われた。男子1000メートルは、日本高校記録を持つ久保向希(25)=オカモトグループ=の弟、白樺学園・久保颯大(2年)が1分11秒00で制し2連覇を達成した。女子1000メートルは、帯広三条・奥秋静子(2年)が500メートルとの短距離2冠を達成。男子1万メートルは、白樺学園・坂野誠道(1年)が初優勝を飾った。

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  頂点を譲るわけにはいかなかった。久保は1年生で制した昨年に続く優勝に、「(来年の)3連覇につながる2連覇をできたのはすごいうれしい」と胸をなでおろした。

 今年1月のユース五輪(韓国)男子1500メートルで銅メダルを獲得し、今季はさらなる飛躍が期待されていた。しかし、春頃から腰に痛みを感じ腰椎(ようつい)分離症の診断を受けると、夏には左足首距骨を疲労骨折。9月から1か月ほど氷上を離れた。

 本格的なシーズン開幕前の離脱でマイナス面も多かった。それでも、休養期間を自身と向き合う時間に充て、「プラスの部分も大きかった」と課題の上半身を強化した。現在も左足首は完治しておらず状態は「90%」、1000メートルのレースに出場するのはこの日が今季3度目。万全な状態ではない中でも自己ベストを0秒80更新し、ポテンシャルの高さを見せつけた。

 1000メートルの高校記録を持つ兄・向希(長男)、22年1月のインターハイ1000メートルで優勝した姉・杏奈(JTB)、兄・祐斗(次男、開西病院)を含め、4きょうだい全員が現役のスピードスケート選手。兄、姉も500~1500メートルを主戦場にしてきて、とくに1000メートルには特別な思いがある。「久保家の1000メートルへのこだわりは引き継いでいきたい。負けられない種目と捉えている」。昨年度はユース五輪に参加していたため出場できなかったインターハイ(来年1月、岩手)でも頂点は譲らない。初の全国タイトルを目指す。

(島山 知房)

 〇…20日の女子500メートルを制した帯広三条・奥秋が1000メートルでも頂点に立った。前日のレース後に歩行が困難になるほど腰を痛めたが「2冠をしたい気持ちがあった」と、痛み止めを飲んで強行出場。好スタートから600メートルを47秒40で通過すると、最後の400メートルを全体2位の32秒で滑り、自己ベストを0秒14更新した。「本番」と位置づけるインターハイまでに立て直し、全国でも2冠を目指す。

 ☆白樺学園・坂野誠道(1年、自己ベストを約10秒更新して男子1万メートル初優勝)「素直にうれしい。インターハイでは表彰台、将来はW杯に出たい」

 ▽男子1000メートル 〈1〉久保颯大(白樺学園)1分11秒00〈2〉軍司冬馬(白樺学園)1分11秒25〈3〉日下賢将(帯広三条)1分11秒50

 ▽男子1万メートル 〈1〉坂野誠道(白樺学園)14分15秒24〈2〉平子諒一(白樺学園)14分35秒25〈3〉竹中健太郎(帯広三条)14分45秒47

 ▽女子1000メートル 〈1〉奥秋静子(帯広三条)1分19秒40〈2〉山田怜歩(帯広三条)1分20秒07〈3〉田畑妃毬(駒大苫小牧)1分20秒67

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