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弟・藍との原点は「メグさんにビビっときた」日…兄弟で初日本一の高橋塁が手記「サントリーのビールで乾杯したい」

スポーツ報知 / 2024年12月23日 5時10分

テレビカメラに向かい手を振る高橋塁(左)と藍(カメラ・義村 治子)

◆バレーボール ▽全日本選手権 最終日 サントリー3―0大阪ブルテオン(22日、Asueアリーナ大阪)

 バレーボールの全日本選手権最終日は22日、Asueアリーナ大阪でSVリーグ勢による男子決勝が行われ、サントリーが大阪Bにストレート勝ちした。10得点した高橋藍(らん、23)とサントリーで一緒に戦った兄・塁(24)は兄弟での初の日本一を喜び、スポーツ報知に手記を寄せた。

* * *

 大勝でした。今日は自分の出番はなかったけど、藍と一緒にユニホームを着て、天皇杯を優勝できて本当にうれしいです。兄弟でも初めての日本一。(勝利後はハグをして)ナイス!って伝えました。藍が日本に帰ってきて1年目で優勝できたというのは、チームにとっても、藍にとっても結果をひとつ出せて良かった。

 小学2年の時、テレビでたまたま(女子日本代表の)メグ(栗原恵)さんを見て、この人みたいになりたいとビビっときました。藍にやるぞ!と言ったら、ついてきて一緒にやるような感じで。よく藍と球に触って、外で球が見えなくなったら、家で風船でやったり。自分がバレーをしていなかったら、藍もしていなかったかもしれないですね。

 東山高では藍と対角をやりました。自分が東山に行って、藍も選んで、最後に藍が優勝してくれました【注1】。春高は優勝の瞬間、泣いた。(春高は)高橋家のバレー人生第2章が始まった感覚でした。藍はそこから急成長してイタリアで(プレーオフ)準優勝。五輪にも出てくれました。

 イタリアで藍がやっていて、自分はサントリーの情報を伝えて、(藍が移籍を)決めました。また兄弟でプレーできてうれしい思いと、自分には少しプレッシャーもあった。今は兄弟でバレー界を盛り上げたい思いがあります。

 年末年始も試合があるので、今回、藍とはちょっとだけサントリーのビールで乾杯したい。まだSVリーグ優勝の目標もあります。藍も言っていたけど、ここは通過点。今日はピンチサーバーとしても出番がないぐらいの素晴らしい試合でした。切り替えて、リーグ制覇を目指していきます。(サントリーサンバーズ大阪)

【注1】(塁が3年、藍が1年時は京都府予選で洛南高に敗戦。藍は3年時に春高で優勝)

 ◆高橋 塁(たかはし・るい)2000年1月14日、京都府生まれ。24歳。小学2年からバレーを始め、京都・東山高から日大に進学。3年時の全日本インカレで45年ぶりの3位に貢献。4年時は主将を務め、卒業後の22年にサントリーに入団。最高到達点は330センチ。186センチ、80キロのアウトサイドヒッター。

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