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坂本花織 滑走前に中野コーチが闘魂注入「4連覇出来るのはあなただけ」…背中押され「確かに!」

スポーツ報知 / 2024年12月22日 21時19分

演技前にコーチから話をされる坂本花織(左)(カメラ・岩田 大補)

◆フィギュアスケート ▽世界選手権代表選考会 全日本選手権 最終日(22日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位発進した世界女王の坂本花織(シスメックス)が149・76点、合計228・68点で優勝。史上9人目の大会4連覇を達成した。なお、優勝は通算5度目。

 冒頭にダイナミックなダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を決めて、そこから次々ジャンプを成功。3回転フリップからの連続ジャンプで少し乱れがあったものの、女王の勝負強さを見せつけた。「キスアンドクライ」で優勝が確定すると、絶叫して喜んだ。

 演技後は「自分の得点源の3―3ができなかったのが悔しい。それでも連覇できて、今はまずほっとしています。(フィニッシュ後のポーズは)悔しい~!っていう気持ちだった。ガッツポーズではない。最後の数字を見るまで気が抜けなかった。うれしい気持ちと、悔しい気持ちと、ほっとした気持ちと、いろんな感情がありました」とコメントした。

 中野園子コーチからは「4連覇できるのはあなただけ」と力強い言葉で送り出され、坂本は「たしかに!」。連覇した実感については「去年は3連覇目指してやってきて、うれしいって感じだった。今年は4連覇に重きを置いていなかった。達成はしたんだなって感じはするんですけど、去年ほどの達成感っていうのはあんまりない感じがします」という。

 来年3月の世界選手権(米ボストン)では、五輪の枠取りを懸けた戦いに挑む。坂本は、女子で65年ぶりの世界選手権4連覇の偉業も懸かる。「フリーもSPも攻めていくことで自分らしさが出るんだなと前のGPファイナルで知れたので。こうやって全日本でSPはしっかり出来たので、世界選手権に向けてはSPもフリーも両方、攻めの姿勢で自分らしく滑れたら」と意気込んだ。

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