【高校サッカー】静学、３度目頂点へ…ＤＦ国領英夢（３年）はコミュ力高い万能選手…全国選手権２８日開幕

福井商ＦＷの突破を止める静学・国領（右＝カメラ・里見　祐司）

　国領はコミュニケーション能力が高い。「声を掛け合うことが大事だと思っています」と、ピッチ内外で積極的に仲間に発信。この日の福井商とのＢ戦でもサイドバック（ＳＢ）に「もっと外へ」と的確に指示。プレーでは、ゴール前への縦パス１本でＦＷ大木悠羽（３年）の得点をアシスト。最後列で存在感を見せた。

　１８８センチと大型の２年生ＤＦ吉田俐軌も、国領がＢチームにいた今季前半戦でコンビを組んだ際に「いろいろと教わりました」と感謝する。ビルドアップに関してアドバイスを送った優しい先輩は「来年につなげてほしい」と期待する。

　ユーティリティーも大きな強み。「なんでもできる選手になれ」と小・中学時代に教わり、センターバックやＳＢだけでなく、ボランチもできるように成長した。プレースキックも得意で、ＣＫも蹴れる。全国に向け、どのポジションでも出られるように準備する。

　◆国領　英夢（こくりょう・えいむ）２００６年１２月５日、大阪府生まれ。サッカーは幼稚園から。前所属はセレッソ大阪Ｕ―１５。１７３センチ、６５キロ。血液型Ｏ。家族は両親と兄２人。