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西舘勇陽が7週間のプエルトリコ修行から帰国 マー君加入で巨人先発サバイバルも「勝ち上がる」

スポーツ報知 / 2024年12月25日 5時0分

クリスマスイブにプエルトリコから帰国した西舘(カメラ・相川 和寛)

 巨人の西舘勇陽投手(22)が24日、プエルトリコ・ウィンターリーグ(WL)での経験を力に、激化する先発争いを「勝ち上がる」と誓った。楽天を自由契約となった日米通算197勝のレジェンド・田中将大投手(36)の入団が正式に発表された。2年目の来季は先発で勝負する右腕は、この日プエルトリコから帰国。海外での収穫を口にしながら、ローテの椅子をつかむ覚悟を語った。

 精かんな顔で、西舘は覚悟を語った。約7週間のプエルトリコWLへの派遣を終えて帰国。23年ドラ1右腕が手土産に持ち帰ってきたのは、サバイバルに生き残る貪欲さだった。

 「中継ぎから先発に転向する人も多いですし、人数も増えた中で勝ち上がっていかないといけないと思います。まずはこの後のキャンプが始まるまでの期間でしっかりと体を整えながら、やっていきたいです」

 レジェンド・田中将の入団が正式に発表。来季は先発として阿部監督からの期待を受ける22歳は、激しい争いに身を投じることになる。現地では試練にも見舞われた。首都サンフアンを本拠とするカングレへロス・デ・サントゥルセに所属。11月14日(現地時間13日)には初登板初先発で5回1失点と好投した。しかし先発としてはこの1登板のみで、計5試合で0勝1敗、防御率4・97に終わった。

 「先発登板の後に体調不良で熱も出てしまって…。最終的には先発を目指して、中継ぎで短いイニングから少しずつ伸ばしていくって感じだったんですけど、最後はチーム事情で先発ができずに終わってしまった。申し訳ない気持ちはあるんですけど、日本の野球とは全然違うし、雰囲気が違う中で楽しかったという思いが一番強い」

 悔しさもあったが、それ以上に収穫も多かった。

 「日本のピッチャー(の決め球)はフォークがメインですけど、あっちはスライダーなどの曲がり球がメイン。自分としてはスライダーをもっとよくしたいと思っていたので、そういうの(技術面で参考になること)を聞けたのはよかった」

 メジャー予備軍の選手が集うハイレベルなWL。熱気、ハングリー精神にも心を動かされた。

 「乱闘とかもありました。僕はみんなより、5秒ぐらい遅れて出ていって、ずっと後ろにいましたけど(笑)。試合後も勝つとロッカールームがドンチャン騒ぎでした。その一方で少しでも違うと思ったら、主審にすぐ抗議しに行ったり、一球に対する思いをすごいなと感じましたね」

 1年目は主に救援で、28試合1勝3敗1セーブ20ホールド、防御率3・82。夏場からは先発に挑戦し、来季はローテ入りを目指す。日本の空気を思いっきり吸い込み、「ラーメンかすしを食べたいですね」とにっこりと笑った。

 「ジャイアンツはすごいいい環境で野球ができているんだと、実感しました」

 身も心もたくましさを増し、来季はチームを引っ張る存在へと成長を遂げる。(水上 智恵)

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