出世番号「29」背負う中日の5年目右腕 “宏斗の同級生”からローテの柱へ【プロ野球12球団ブレイク候補】
スポーツ報知 / 2025年1月2日 15時30分
明るくて親しみやすい性格からは見えない闘志を、静かに燃やしている。今季の竜のブレイク候補のひとりは、松木平優太投手だ。7月に支配下された昨季は、プロ初勝利を含む2勝4敗、防御率3・70。ファームでは、16試合で10勝3敗、防御率1・76をマーク。最多勝と最高勝率のタイトルを手にし、先発ローテの一角として期待されている。
育成からはい上がり、成長曲線を描く右腕には、道しるべがあった。ライバルである同学年の高橋宏斗投手の存在だ。昨季、防御率1・28で最優秀防御率に輝いた高橋宏とは一緒に買い物に行くなど、公私で親交が深い。23年WBCなど、世界を舞台に戦う親友を尊敬する一方で、危機感も募らせていた。
「“宏斗の同級生”って言われてるようではだめ。宏斗を超さないと」。近くで見る“一流選手”の野球への取り組み方から学ぶことは多い。食事や睡眠の質を向上させるため、栄養士を雇う高橋宏に助言を求め、近くて遠い背中を追う。負けず嫌いで努力家。先発投手の2本柱が誕生する未来も遠くはないはずだ。
今季からはドラフト1位・金丸、同2位の吉田ら即戦力が加わる。「同学年なので、一緒に頑張ろうという気持ちはあるけど、負けられない気持ちの方が強い」。柔らかい笑顔の裏で、心の火は燃やし続けている。
その闘志をさらに熱くしたのが、新背番号。今季から「29」を背負う。球団では、山井大介(現投手コーチ)や鈴木孝政らタイトルホルダーがつけてきた“出世番号”。「僕もタイトルを取って、29番に恥じないように頑張りたい」。狙うのは宏斗と同じ最優秀防御率。「まずは、宏斗ぐらいの成績を残したい」と、まっすぐ先を見据えた。
頼もしい相棒とともに、球界のエースへ―。その一歩は、竜の柱として地位を確立するための5年目シーズンにかかっている。(中日担当・森下 知玲)
◆松木平 優太(まつきひら・ゆうた)2003年2月24日、大阪府生まれ。21歳。田中小1年時にソフトボールを始める。港南中時代は港ボーイズ所属。精華高では2年夏から野手でベンチ入りし、秋に投手転向。甲子園出場なし。20年育成ドラフト3位で中日入団。今年7月に支配下登録され、同31日のヤクルト戦(バンテリンD)でプロ初勝利。178センチ、78キロ。右投右打。
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