昨季は屈辱の本塁打ゼロ 初の減俸を経験したロッテの和製大砲が勝負の8年目【2025復活にかける男】
スポーツ報知 / 2025年1月1日 12時30分
ロッテの安田尚憲内野手が25年の復活を期す。24年は55試合に出場し、打率・228、15打点。屈辱のゼロ本塁打に終わった。契約更改では、自身初の減俸となる1000万円ダウンの年俸4500万円(推定)でサイン。「今年1年はしんどいシーズンでした。シンプルに実力不足で、その一言に尽きますね」と、悔しさをにじませた。
昨季の開幕戦となった3月29日の日本ハム戦(ZOZO)は「5番・一塁」でフル出場し、上々の滑り出し。それでも、直後の4月2日に「ぎっくり腰」で出場選手登録を抹消。約1か月間の離脱に。「開幕カード、そして次のカードと思うようにいかなかった感じがあったし、それも含めての実力不足かな」と調整面で苦戦した。3度の抹消を味わい、結局レギュラーに定着できなかった。
23年は三塁で101試合、一塁で14試合に先発出場。今季は中村奨の三塁転向の影響もあり、先発出場は一塁で22試合、三塁では24試合と大きく減少した。一方、日本ハムとのCS第1ステージ第2戦では先制ソロを放つなど、大舞台で復調の兆しも見せている。
同期の活躍が発奮材料だ。17年ドラフト1位で入団。かつて「高校ビッグ3」とともに呼ばれた、日本ハム・清宮やヤクルト・村上は、すでにチームの中心打者に成長している。「同世代が活躍してる姿を見るのは、悔しい気持ちもある。まだまだやらないといけない。自分も諦めずにしっかりと練習していきたい」と、静かに闘志を燃やしている。
今季3位だったチームのここ数年の課題は長打力不足。今季75本塁打はリーグ3位だが、ソトとポランコの2人で計44本と、半数以上が助っ人頼みな現状がある。「本当に何度もですけど、しっかりとバッティングの方でインパクトを残せるようにしたい。期待してくれる人がいるので、その期待に応えたい。(25年は)やり返したい」と安田。和製大砲候補の覚醒が、51年ぶりの勝率1位でのリーグ優勝には必要不可欠だ。
◆安田 尚憲(やすだ・ひさのり)1999年4月15日、大阪・吹田市生まれ。25歳。履正社高で2016年夏、17年春に甲子園出場。高校通算65本塁打。17年ロッテ入団。18年U―23W杯では準優勝に貢献しMVPを獲得。23年9月に一般女性との結婚を発表。188センチ、100キロ。右投左打。
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