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巨人の若手は田中将大の「熱い気持ちを学んでもらいたい」阿部監督が獲得熱望した理由語る

スポーツ報知 / 2024年12月26日 5時20分

巨人のユニホームに身を包み、阿部監督(右)と記念写真に納まる田中将(カメラ・小林 泰斗)

 楽天を退団して巨人入りが決まった田中将大投手(36)が25日、都内で入団会見を行った。

  * * *

 なぜ、巨人は田中将と契約したのか。獲得を熱望していた阿部監督は、会見でその理由の一端を明かした。「2013年の日本シリーズ(S)がすごく印象に残っていて。そこから時は結構たっていますけど、その印象しか僕はない」。正捕手として楽天と対戦し、3勝4敗で日本一に届かなかった当時を回想した。

 13年日本Sはシーズン24勝0敗の田中将が仙台での第6戦に先発。ルーキー菅野と投げ合い、9回160球4失点完投も巨人が競り勝ち、田中将は同年初めて敗戦投手になった。だが、その翌日の最終第7戦で9回に登板。魂の連投で胴上げ投手になった。

 「チームが勝つために己を犠牲にしてでも最後に登板してきたり、そういう熱い気持ちを持った投手。それが今の若い選手に足りていないところ。そういうのを見て学んで、これから先ジャイアンツがずっと続いていくわけだから、継承していってもらいたい。そのために獲得に乗り出していただくようにお願いした」

 現役時代の対田中将は通算18打数3安打、1本塁打、打率1割6分7厘。13年日本Sも6打数1安打に抑えられた。09、13年WBCでは侍ジャパンでバッテリーを組んだ。巨人では投手最年長。すでに後輩から弟子入り希望者が続出しているが「(何かを)注入しなくても投げている姿だったり、そういうのを見てくれれば若い選手が何かを感じるはず。それだけで十分」と難しいことは求めず。豊富な経験を還元できる生きた教科書の加入を歓迎した。

 「皆さん年末のネタがない中、今日は最高のネタを提供できて良かった」。戸郷、山崎伊、グリフィン、井上の先発4本柱に強力なピースが加わり最高の笑顔で喜んだ。(片岡 優帆)

 ◆吉村編成本部長、人柄や態度も評価

 会見に同席した吉村編成本部長が田中将の獲得経緯を説明。「阿部監督と田中選手の獲得に向けて話し合いを進める中で、現場の人たちも彼の実績だけでなく人柄、いろんな態度とかもいい報告も受けて。私たちも評価としては全く変わっていない」と話した。

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