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幼なじみ・坂本勇人と同僚に…田中将大がイブの夜に連絡「よろしくお願いします」「分からないことがあったら聞いてな」

スポーツ報知 / 2024年12月26日 5時10分

入団会見を行った田中将大(カメラ・小林 泰斗)

 楽天を退団して巨人入りが決まった田中将大投手(36)が25日、都内で入団会見を行い、「まだまだできるんだという証明をしたい」と今季0勝からの逆襲を誓った。単年契約で推定年俸1億6000万円プラス出来高払い。背番号は「11」に決まった。会見では巨人ファンだったことも明かし、少年時代にチームメートだった坂本勇人内野手(36)との共闘にも思いをはせた。

 盟友の名を聞くと、田中将の頬が緩んだ。小学生時代、バッテリーを組んだ坂本について質問を投げかけられ、驚きの感情と純粋な喜びを言葉にした。

 「想像もしていなかったですね。想像もしていなかったですけど、一緒のユニホームを着てプレーできることはうれしく思います」

 少年時代から切磋琢磨(せっさたくま)してきた坂本と、今度は巨人で共闘する。2人は兵庫・伊丹市の少年野球「昆陽里(こやのさと)タイガース」のチームメート。当時は投手・坂本、捕手・田中将だった。坂本が「僕にとって特別な存在。小学校から一緒に野球をやっているし。僕らの世代のトップでずっといてくれているのでね。特別ですよ」と語るように、互いにとって代えの利かない存在だ。

 巨人入団が正式発表されたクリスマス・イブの夜。田中将は坂本に連絡を入れた。

 田中将「よろしくお願いします。いろいろ教えてください」

 坂本「こちらこそよろしく。分からないことがあったら聞いてな」

 会見の席上、うれしそうに幼なじみとのやりとりを明かした。前田(タイガース)、柳田(ソフトバンク)、秋山(広島)、大野(中日)、宮崎(DeNA)…。そうそうたるメンバーが名を連ねる1988年生まれの黄金世代の先頭を走ってきた2人が、再び同じユニホームを着てグラウンドに立つ。

 坂本は今季109試合でプロ入り後ワーストの打率2割3分8厘、7本塁打。今季1軍1登板で0勝に終わった田中将と同じように、来季は健在を証明する重要なシーズンとなる。「やり返したい」とマー君が明かした思いは、坂本とも共通する。2人の共闘は金メダルを獲得した21年東京五輪以来。再び交わった運命に感謝しながら、友と手を取り合い、輝きを取り戻す。(水上 智恵)

 ◆田中 将大(たなか・まさひろ)1988年11月1日、兵庫県出身。36歳。駒大苫小牧で甲子園に3度出場し、2年夏に優勝、3年夏に準優勝。2006年高校生ドラフト1巡目で楽天入団。13年オフにヤンキースに移籍し、21年楽天復帰。13年MVPの他、沢村賞2度、最多勝2度。188センチ、97キロ。右投右打。今季年俸2億6000万円(推定)。

 ◆田中将と坂本の共闘

 兵庫・伊丹市立昆陽里(こやのさと)小学校で同級生だった2人は、少年野球チーム「昆陽里タイガース」で坂本が投手、田中将が捕手としてバッテリーを組んだ。中学からは別のチームで、プロでは田中将は楽天、坂本は巨人だったが、13年のWBCで侍ジャパンのチームメートとして戦って3位。21年の東京五輪では、ともに日の丸を背負って金メダルを獲得した。

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