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プロ初安打&初本塁打も無念のリハビリ生活 楽天2年目外野手が激戦の外野レギュラーに名乗り【プロ野球12球団のブレイク候補】

スポーツ報知 / 2025年1月2日 14時50分

楽天・中島大輔

 楽天の中島大輔外野手(23)が今季、満を持して左翼の定位置を奪いに行く。

 さわやかなスマイルで人気の2年目外野手。ルーキーイヤーの昨季は37試合に出場し打率2割2分8厘、1本塁打10打点。最も印象に残っているのはプロ初安打だった。

 昨年7月2日のオリックス戦(弘前)で1軍初昇格を果たすと9回先頭で代打に指名されプロ初出場。その打席で剛腕マチャドの160キロの直球を思い切り引っ張った。打球は一塁ベース付近で大きく跳ね、外野に転々。運も味方につけ二塁打となり、ベンチに向かって無我夢中で両手を挙げてガッツポーズした。だが「緊張しすぎて覚えていないんです」と笑った。

 その後も8月2日の西武戦(ベルーナD)の5回1死一塁、西武のエース格・今井から右翼席に運ぶプロ初本塁打を放つなど活躍し左翼の定位置をつかみかけた。しかし、すんなりとはいかなかった。同25日に右肩の違和感で登録抹消され、まさかのリハビリ生活に突入。「けがもあったり、いい感じの時に試合に出られないとか悔しい思いもした。来年はずっと試合に出続けたい」。そのためにオフは昨季12球団唯一全試合フルイニング出場した小郷に弟子入りし、まずは年間を通じて戦える体を作るという。「自分自身、けがで途中離脱したこともあって、1年間通してプレーすることはすごいことなんだと改めて感じた。小郷さんに聞ける事は聞いて体のケアも、もちろん技術的なことも学びたい」と意欲を見せた。

 外野は小郷が右翼、辰己が中堅がレギュラーだが、左翼は中島のほかに、岡島、伊藤裕、渡辺佳、阿部らがポジションを争うことになりそうだ。さらにドラフト5位で同じ左打ちの外野手・吉納(早大)も入団してくる。競争は激化する一方だが、中島の目標はぶれない。「規定打席に立てるように頑張りたい。そしてレギュラー奪取」。自らのバットで足で守備で唯一無二の存在を目指す。(太田 和樹)

 ◆中島 大輔(なかしま・だいすけ)2001年6月4日、和歌山県生まれ。23歳。和歌山御坊ボーイズから龍谷大平安を経て青学大に進学。4年時には主将を務め、東都大学リーグ春秋連覇に貢献し、春はベストナイン、秋は最高殊勲選手とベストナインのタイトルを獲得した。全日本大学選手権でも優勝し、大学日本代表でも主将。大学同期には阪神ドラ1下村、広島ドラ1常広がいる。180センチ、78キロ。右投左打。今季年俸は950万円(推定)。

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