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和田毅さんの金言を胸に今年こそ 球界屈指の人気を誇るソフトバンク投手【2025復活にかける男】

スポーツ報知 / 2025年1月1日 13時40分

板東湧梧

 イケメンが苦悶(くもん)にゆがむ一年だった。ソフトバンク・板東湧梧投手の2024年の登板数は、新人だった19年以来のゼロ。「キャンプからおかしかった。感覚が良くてもスピードが出ないもどかしさ。話にならなかった」。最速154キロの直球が140キロ前後。球界屈指の人気選手は、キャンプ地・宮崎に掲げられた自身の特大バナーを、苦々しく見つめていた。

 シーズンに入っても背中痛、肺炎と災難が続いた。何かを変えないと生き残れない。試行錯誤の末にたどり着いたのは、神経にアプローチするトレーニングだった。「シーズンが終わったあと、ゼロからつくり直しています。神経の伝達回路を変えるというか。それで面白いように良くなっています」

 負荷の高いウェートトレーニングはやめた。「一番やっているのはウォーキングです。練習の前と後に30分ずつ。お尻が押される感覚ではなく、胸が引っ張られるイメージですね。腕立て、スクワット、デッドリフト、懸垂も全部、胸を意識。四肢で動かしていたものを、地面から反力をもらう意識に変えてやっています」

 大阪市でパーソナルトレーニングジムを主宰する寺沢佑太氏に師事。1月の自主トレも寺沢氏の下で行う。昨年まで参加していた長崎での自主トレ「和田塾」は卒業するが、その和田毅さんから昨季終盤に授かったアドバイスも光明となった。「みずほペイペイに呼んでいただき、投球を見ていただいた。『体幹は意識するものじゃなくて“使われるもの”だ』と言ってもらいました」。今までは“ライバル”でもあり、聞けば答えてくれる関係性だった恩師が、初めて声をかけてくれたという。

 オフに上沢、上茶谷、浜口と、実績がある3投手が加入した。「これをやってきたから今がある、と言える日がくれば」と板東。選手生命を懸けた取り組みが、復活につながると信じている。(ソフトバンク担当・田中 昌宏)

 ◆板東 湧梧(ばんどう・ゆうご)1995年12月27日、徳島県生まれ。29歳。鳴門高で2年春から4季連続甲子園出場。3年時はエースとして春夏全6試合を投げ抜き、夏の8強入りに貢献。JR東日本を経て、18年ドラフト4位でソフトバンク入り。21年に勝ちパターンの救援投手として、44試合で0勝2敗16ホールド、1セーブ、防御率2・52の成績を残す。通算は114試合で10勝11敗1セーブ、防御率2・91。182センチ、84キロ。右投右打。

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